いわきどやま。桐生市地名考に“立岩(たていわ)と呼ばれる木戸の形をした大岩壁のある山”とあります。通称きのこピークといわれている山です。閉鎖されてしまったきのこ会館(きのこホテル)が長年に亘って吾妻鳴神縦走路への道を整備されてきたことに敬意を表して、きのこピークの名前が残っていっても良いのですが……。
残念なことに、きのこホテルからの登路は荒れ始めています。下の方は既にイノさんの領域です。気持ちの良い道なので、多くの人が歩き続けてくれたら荒れ始めた現状で推移してくれると思うのですが。登路の起点になるホテルの駐車場には車でいけません。三宝荒神社の先に屈強なバリケードが築かれています。鳳仙寺の奥から薄い踏み跡を辿れば良いと書きました。今回は森産業の施設の中を通って使われなくなった駐車場に達し、きのこピークと呼ばれている岩木戸山に登り、石祠の付近に降りてくるコースを紹介します。

桐生田沼線の天神町2丁目の信号の北側両脇に商業施設があります。どちらでも駐車可能です。愛宕山と食品スーパーの間の道を進みます。愛宕山の鳥居を潜り、ここから山行を開始するのも楽しいでしょう。舗装された道を進むとすぐに森産業の敷地に入ります。入口の警備所に警備員さんがいるかも知れません。会釈して通りましょう。警備員詰め所でも敷地内でも関係者に会って、咎められたことはありません。敷地内はご近所の方のお散歩コースになっているようです。入っていけない場所には入らない。取っていけないものは取らない。ルールを守れば大丈夫。終点が駐車場跡です。(駐車場から道標までは萱野山の項をご覧ください。)荒れ始めたといってもまだ薮がかぶる程ではありません。良い子の皆さんが歩いてくれれば、気持ちの良い道が残ってゆくでしょう。是非。
石祠のすぐ下に、どなたか宮本町への道標を付けて下さいました。ありがとうございます。宮本町への道は山際に付けられたくらい道ですが、道形ははっきりとしています。大岩の脇に付けられたテープの地点で荒れた作業道に出合いそこを辿ると村松峠の入口に。尾根を辿ると物見山に。

で、岩木戸山です。縦走路の道標からはあっという間です。図根点のような石柱、関東ふれあいの道の道程石、標高480mと書かれた道標。ほんとは488.8mですけど。時計。動いてないけど。賑やかな山頂です。岩木戸山です。山頂からは道標の後ろの薄い踏み跡を辿ります。亡くなった極楽とんぼさんが良く歩いていた道です。今回、極楽とんぼさんの奥様と山の師と歩きました。綺麗な尾根で、踏み跡を外さないように下っていくと、ひょっこりと石祠の分岐に。

このページを読まれている方は、堂所山(女吾妻)、岩木戸山(きのこぴーく)ということで、よろしくお願いします。物見山の尾根道で熊さんの糞と思われるもの。尾根を下った辺りで、斜面を駆け上がる獣に遭遇。あれはなんだったのかしら。薮道だし、良い子はこちらは敬遠された方が。石祠から荒れた作業道までは名久木道(萱野峠の桐生側の名称)の名残りの道かも知れません。川内の白滝神社に参詣する善男善女が通った道だと思うと感慨深いものがあります。名久木からは桐生道と呼ばれていたようです。

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