いわくぼやま。桐生市とみどり市の境となる赤芝山脈の南部に位置します。以前は子の権現の上の丸山や三島神社の上の琴平山から尾根づたいの道があったようですが、筆者が確かめた限りでは、薮に埋もれています。少なくとも筆者は辿る気にはなれませんでした。

2008年1月現在、長尾根峠の周辺は全面通行止めになっていますので、峠の手前の路肩に駐車し谷筋から峠を目指しました。
駒形大間々線を駒形方面に進み、みやま園から道標に従い長尾根峠を目指します。古いみちしるべの辺りから車道を外れたのですが、谷間はゴミで埋めつくされていました。桐生市民には良識や公徳心のカケラもないようです。粗大ゴミや生ゴミまで。長尾根峠道はまるで桐生市民がゴミを捨てるために舗装道路にしたようです。

峠の切通しの南側、ガードレールと石垣が接しているところに踏み跡がありました。登っていく左手は樹林帯で展望はありませんが、右の雑木越しに赤城山、袈裟丸山が望めます。薮漕ぎを覚悟していたのですが、豈図らんや尾根筋には割と綺麗な踏み跡が。途中の笹薮はどなたか刈り払いもされているようで、ビデオテープの切れ端を道標替わりに使用して岩久保山までの登山の便をはかっているようです。気持ちはありがたいのですが、くろびかりするテープがひらひらしているのは見た目が良くありません。小竹が敷き詰められた道は滑るし。別に故障を申し立てている訳ではないのですが。チョッと。ビデオテープの道は川内に向かう尾根から登ってきています。長尾根峠まで行かなくてもこの尾根に登れそうです。
ビデオテープに導かれて登ってきた尾根と長尾根からの赤芝山脈の主脈が合流する辺りには大間々方面への作業道も見られました。古くからの道が失われてもまだ多少は人が往来する山なのでしょう。
丸山を経て子の権現に下る尾根は大間々側から参詣する人が通って昔は綺麗な尾根道だったようです。山田郡誌にある角山(かどやま)がここではないかと思うのですが、いかがでしょうか。角山から二つめのピークが岩久保山です。岩久保山から琴平山を経て三島神社に下る尾根道の他に山田郡誌にある岩久保に下る道があったようですが、薮に覆われています。

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