じぞうやま。先日、足利の大小山にある金山からやまゆり学園に下山しました。その際、学園内にあるちょっとした高みが気になりました。もしかしたら、足利百名山に記載されている“山百合”ではないだろうかと。足利百名山には“山頂に地像(原文のまま)あり”と書かれています。足利百名山には選定されていません。
で、行ってみました。当然、金山の下山の途次ではありません。この山だけ登りに桐生から出かけました。山頂にはお地蔵さまが倒れていらっしゃいました。山名で山百合は何ですから、地蔵山ということに。

足利百名山選定委員会による「足利百名山」は私家版の写真集で栃木県立足利図書館の郷土資料室に行けば閲覧は可能です。ただ、残念なことに寄贈者(作者)によるコピー禁止の処置がとられています。個人のご労作であることを認めるのに吝かではありません。何度か改訂版を作られているようですし。興味がないので拝見はしていませんが、「足利百景」なるものも作られているようです。「足利百名山」に記載の小山藪山も幾つか登ることができました。でも、コピーくらいさせてよ。
深田久弥氏の日本百名山のように、一個人が勝手に山を百選ぶことは何ら問題はありません。ただ、実際に登ってみないとというところはあります。選定されている百名山以外に、もっとよい山が足利にはたくさんあるように思えるのですが。古墳は入れなくても。

すみません。ほとんどの方がご覧になったことのない「足利百名山」について長々と書いてしまいました。

地蔵山です。やまゆり学園の敷地の中にあるのですが、立入禁止の措置はとられてなく、学園も日曜日はお休みのようなので、登らせていただきました。
学園前の石段を登っていくと、右に国旗掲揚塔ヘの道、お地蔵さまにあうには左の落葉の尾根を進みます。参道の石組みのようなものがあり、一段高いところが山頂。うつ伏せに倒れていたお地蔵さまを台座に戻しておきました。頭部の破片は見つかりませんでした。台座がもう一つあったのですが、そちらに立っていたであろう仏さまも見つかりませんでした。「足利百名山」で紹介されていなければ、大小山から下山してきても、ここまで足を伸ばすことはなかったでしょう。「足利百名山」に感謝。

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