こかげやま。以前に薮塚の雷電山を紹介した際に、県道をはさんで南側に ある178mのピークのことを書きました。そのピークのあたりに群馬文化財情報システムによると蚕影山(こかげやま)古墳群があり、ピークは蚕影山ではな いかとすずき@東毛さんから示唆があり、薮塚村誌(だったかな)を繙くと、三日月村の山頂に蚕影山神社があると書かれていました。
すずき@東毛さんは確証を得るべく日本蛇族研究所に問い合わせ中ですが、楚巒山楽会山名認定委員会としては蚕影山とするのに十分であるという結論に達しま した。その際、標高について2.5万図の桐生では標高は178mですが、太田市の1万分の1地形図では174.6mと書かれているのでそちらに従いまし た。

で、蚕影山の石祠を探すべく、篠笹の薮を彷徨しましたが、発見には至りませんでした。祠があれば、この山が蚕影山であるという動かぬ証拠になるので すが、笹薮をわけてもわけても祠はありませんでした。600円の入場料を払って三日月村の方から探すのもなんですから、ま、こんな所で。

前回、雷電山に登った時に雷電神社の石祠が見つからなかったのを思い出して、雷電山に登りました。蚕影山同様の笹薮をわけて、雷電山に登ると、祠は ありました。山頂から少し西に下った所です。無惨にも崩れ落ちていました。篋体が枯れ草に埋もれ、屋根も逆様になっています。台座にはお賽銭が残されてい ました。
復元すると祠は北西に向いています。湯の入あたりの集落の人が立てた祠なのでしょうか。太田市の1万分の1地形図では湯の入や八王子山脈の主脈まで道が書 かれています。実際、雷電神社の参道のようなものが北西の尾根にあるように見えました。
雷電山はお城関係の方が稀に訪れるようですが、蚕影山に登るのは余程“アレ”の方ではないかと、どちらの山も前回登った時よりも登りにくくなっていまし た。雷電山の山頂はやや開けていてそれなりの展望はあります。蚕影山はどこが山頂か判断ができません。篤志家向きの山です。登り口はゴミ捨て禁止の看板の ある平地の奥の右側に踏み跡があります。一応尾根道です。踏み跡を辿るとすぐに篠竹の薮です。篠をかきわけて一番高そうな所まで。篠竹の中を動き回ると帰 り道を失う恐れも。

2011.4.3 すずき@東毛さんの調査により蚕影山は古くから摺鉢 山と呼ばれていることが判明しました。記事タイトル・記事中の「蚕影山」は「摺鉢山」と訂正いたします。

inserted by FC2 system