みどりちょうあたごやま。足利市、佐野市にも愛宕山と呼ばれる山が多いので、地名を冠します。天狗山から降りてくる尾根が、桐生岩舟線に切り通され、観音山と水道山92.5mが別れます。そこから余脈になり、山を擡げることなく、渡良瀬川に落ち込んで行くものと思っていたら、油断はできないものです。JR両毛線に切り通され、渡良瀬川に消える直前に愛宕山がありました。一万分の一の地形図でも標高線は認めらず、平地の神社かと思い、見逃していましたが、行ってみたら、確かに山でした。小さなピークが二つあり、そこには感じの良い架け橋まで。

足利市は低山の宝庫と行ってよく、市街地のそこここに山が残されています。勿論、山を扱うサイトでは取り上げられることもなく、主に、神社仏閣や古墳関係のサイトで情報を収集しています。愛宕山は足利市の神社仏閣を巡るサイトで見つけました。

桐生岩舟線を進み、切り通しの先、通六丁目の信号で右折、足利環状線を進み、足利公園入口の道標でまた右折します。逆さ川に突き当たり左折し、八雲神社の先、足利公園の駐車場に駐車します。公園内の道を進むと、JR両毛線の線路の向こう側に小さな盛り上がりが、愛宕山です。裏参道の石段も見えます。公園の柵に切れ目があり、立派な花崗岩の橋がかかっています。以前は愛宕山の参道だったようですが、現在は線路に遮られ、橋だけ残されています。
愛宕山には緑町跨線橋の下の地下道をくぐり線路の反対側に。裏参道の石段を登って行くと、愛宕神社の横の平地に出ます。そこは既に愛宕山の山頂で、静寂な環境は、山上の別世界を感じさせます。(雨の日でしたので)
愛宕神社に参拝後、石の橋をわたり隣のピークへ。三柱の神様が鎮座していらっしゃいます。中央に大黒天、両隣りの石祠はどなたかわかりません。
石段をおりると広場で、先には表参道の石段。架け橋の下に、和歌の刻まれた石碑がありますが、これも判読できませんでした。表参道を下って行くと、鳥居があり、左折すると、愛宕山水難碑があります。案内板によると、ここ愛宕山のある緑町と対岸の仮宿は渡し船で結ばれていたとあります。渡良瀬川はこの山のすぐ下を流れていて、西と南には深い淵があったということです。徳川十一代吉宗の頃、増水した渡良瀬川で渡し船が転覆し、33人の乗客乗員の全てが溺死しました。水難碑は僧円信が死者の成仏を願い建立したとかかれていました。

愛宕山は、ず〜と、愛宕山だったということですね。

inserted by FC2 system