にしのすわやま。福田浩さんの「南麓からみた赤城山信仰の変遷(平成3年/赤城神社氏子会発行)」に赤城山の流れ山の名前が挙げられています。七ツ石、峯岸山、諏訪山(西野神社)、明神山(産泰神社)、阿久山、多田山、石山、轟山、洞山、片田山、五目牛、梅化桜天神(天神山)、丸山、猫山などです。同書によると流れ山とは“火山の内部で地下水とマグマが接触すると、水が沸騰して水蒸気となって、火山体の弱い部分を一気に突き破り、粉々に吹き飛ばしますが、そうした折に山体の一部が崩れて火砕流(火山砕屑流)となり、山の斜面を下って堆積し、その末端がこんもりと盛り上がって流れ山となります。”ということです。
列挙されている山のうち峯岸山と五目牛の胴山は紹介済みです。多田山は崩されて、土は北関東道に運ばれました。他にも消えてしまった山があるかも知れませんが、折角見つけた山ですから、確認して登ってみたいと思います。

西野神社のご祭神は建御名方命(たけみなかたのみこと)、火産霊命(ほむすびのみこと)です。参道の幟に諏訪大神と書かれているように諏訪大社本宮のご祭神と一緒です。参拝にきていた地元の方の話によると、西野神社は北面していて向かい合った山の斜面に対になる南面した諏訪神社があるということで、いってみたところ、南面した諏訪神社の石祠がありました。

西野神社/諏訪山には国道50号線を前橋方面に進み笠懸小学校の信号を右に曲がり、県道笠懸赤堀今井線を進むか、50号線の今井の信号で右折、県道三夜沢国定停車場線を進み、Y字路で峯岸山方向の道標に従い右折、笠懸赤堀今井線に入ります。赤い鳥居が目印、鳥居の脇に駐車スペースがあります。
赤い鳥居を潜り、進む参道は大きな桜の並木道です。途中に道祖神と石祠が二つ。階段を登ると神社の御本殿。右に四等三角点点名西野が埋まっています。
諏訪山は本殿の右からも左からも登れます。本殿左には合祀の石碑、右には秋葉山、象頭山などの石祠が祀られています。対面する諏訪神社には笠懸赤堀今井線を桐生方面に進み、古い道標の手前で右折。左にあらわれる参道を登ってゆきます。

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