おんたけやま。胴山と同じく「赤城山花と渓谷」を書いた青木清さんの写真集「粕川渓谷をたずねて」から。『粕川終点(境)』に写真欄上段左の写真が掲載されていました。粕川終点と書かれています。寡聞?にして川の終点なる標柱を見たことがありません。どこの川にも立てられているものなのでしょうか。写真の下には以下の文章が。“山沢にチョロチョロと水音をたてて始まる水は、谷間の岩をけずり、幾つかの滝となって落ち、石を転がしながら流れ、里の田畑の乾きを癒して静かに流れる。粕川は小沼の水門から赤城山の南麓を下ること33km、ここで広瀬川に合流して終る。”

で、いってみました。河原には恐怖を感じるほどの薮が生い茂り、一般ハイカーの侵入を拒んでいます。粕川も広瀬川も結構な流量でサンダルでは渡渉できません。件の標柱を探すこともできませんでした。ということで、「粕川渓谷をたずねて」から文章だけでなく写真も借用しました。

副産物として、小山に出会いました。おんたけさんでなくおんたけやまです。粕川と広瀬川の合流点を見守るように聳えていれば良いのですが、ちょっとした盛り上がりです。しかしながら、三角点のある山です。二等三角点上武士です。伊勢崎市が御嶽山・自然の森公園として整備して(やや過剰ですが)いるので、どなたでも安心して歩くことができます。山を歩く雰囲気はあります。
粕川をかすかわ橋で渡るとすぐ右に幼稚園があります。幼稚園と原病院の間の細い道を入り、土手に突き当たる前、境地域福祉センターが駐車地。幼稚園の脇の御嶽山入口の看板以外、公園を示すものがありません。
山頂から少し北の盛り上がりから、水が湧き出ていました。あんだかなぁ、と思っていたら案の定、地下水を汲み上げて流しているものでした。御嶽山は登ってしまうとフラットな台地で、どこかに御嶽信仰の祠でもないか探して見たのですが、下山後地域福祉センターの向かいの個人のお家の中に、もう一つ小山(築山ですが)を発見。武城山、登拝すると山頂に御嶽山の石碑がありました。塀には官の暴虐を訴える貼り紙(紙ではありませんが)が貼られているので、もしかしたらトラブルがあって、遷座されたのかも。

伊勢崎地区には、あと二つ紹介したい山があるのですが、一つは養気山、これが塚なんだけど。例外を作ってでも紹介したい。もう一つは多田山、どうなっちゃたのか、登ってみたい。

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