せいちょうさん、でしょうか。小俣城山から宝珠坊橋へ下る尾根の岩場のピークです。この中腹で鶏足寺が開山されたということです。正頂山も城山もともに足利百名山(足利百名山選定委員会)に選定されています。

鶏足寺が気になる方、ネットで検索してください。などということはいいません。親切丁寧がモットーの楚巒山楽会です。変わった名前ですものね。足利市観光協会の「観光ガイドあしかが」から引用します。“大同4年(809)4月8日、定恵(じょうえ)上人によって開創された名刹で、仏手山金剛王院鶏足寺といい、真言密教を宗旨とする大本山です。初めは世尊寺といいましたが、天慶の乱(939〜40)に際し、“三本足の鶏の奇瑞”をあらわしたことから、勅命により寺の名を鶏足寺と改めました。”ということです。
三本足の鶏の奇瑞。気になります?たいしたことじゃないです。知らなくても生きて行けます。気になる方は、ネットで検索してください。
それより、天慶の乱。NHK大河ドラマ『風と雲と虹と』で描かれています。原作は 海音寺潮五郎の『平将門』と『海と風と虹と』。平将門に加藤剛、藤原純友に緒方拳、平貞盛に山口崇。将門を討ち取る田原藤太秀郷に露口茂。関東で反乱を起こした平将門と瀬戸内海で海賊として暴れまわった藤原純友の二人を主人公とした面白いドラマでした。特に二人が示し合わせて東西で乱を起こしたわけではないのですが、時期が同じだったので。承平・天慶の乱とも。海音寺潮五郎もよかったけど、北方謙三の『絶海にあらず』の方が。

で、山。このコースは小俣城山からの下りにご参考までにということで紹介しています。今回紹介するにあたって、特段登りなおしたわけではないのですが、名前がついていることがわかって、つい。駐車地は路肩に適当に、ですが、叶花集会所がよいでしょう。

桐生坂西線を進み、小俣熊野神社の信号を左折、宝珠坊橋の袂が出発点。橋の下流側(小俣側)にある橋供養塔と馬頭観音の裏から登ります。取り付きの薮が少し嫌ですが、踏み跡を辿り、テープにしたがって登っていきます。尾根に出ると、はっきりした踏み跡になり、気持ちのよい尾根歩きになります。辿り着く大きな岩が、正頂山。基部に石祠があります。何の神様かは判りません。

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