せんどうやま、でしょうか。中国地方には、船頭さんを葬ったので船頭山となった山があるようですが、船頭山と山、あまり接点がないような。“船頭多くして船山に登る”、旧三重村には船頭さんが多かったのでしょうか。

この山は、県立足利図書館にあった『足利百名山』という手作りの写真集の中にありました。『足利百名山選定委員会』なるものの作成です。是非是非お近づきになりたい方です。もしご覧になっていたら、ご一報ください。
「桐生百名山」をでっち上げてみたいな、と思ってみたりしているのですが、今のところ180座程度しか候補がありません。桐生の山の索引が300座位にならないと100座選ぶのは乱暴すぎると思いますので、まだまだ先でしょうが。

船頭山は足利市五十部(よべ)町の愛宕山の北です。愛宕山から北に進んで行くと、右に三重小学校、左に東山自治会館があります。駐車は東山自治会館に。
自治会館と民家の間の路地を抜けると石段が。石段を登り切ると、山頂から一段下の平坦地に。忠霊塔とベンチがあり、風が吹き抜ける気持ちの良い場所です。山頂へは忠霊塔の右左どちらからも登れますが、岩の間をぬって登る右からのコースが面白いでしょう。
山頂は細長い岩の頂きで、岩壁ですが、すぐ下に民家の屋根があり、この山の低さを物語っています。陸の松島ともいえそうな感じで、あちらこちらに同じような小丘が。忠霊塔の少し先には足利市と三重村が合併した際の記念碑が建てられています。記念碑から、わずかながらですが縦走気分で尾根を進んで行くと切り開かれた場所に石祠が鎮座しています。開かれた場所全体が境内だったようで、立派な社殿があったことも容易に想像されます。石灯籠や水盤も備えられているのですが、何の神様かわかりませんでした。石段を下って行くと石の鳥居もあるのですが。鳥居を出て右に行くとあっという間に東山自治会館です。

2008/6/3 三重小学校に尋ねたところ、不明の神社は天神様ということです。なので、山は天神山ということに。
2008/7/26 旧三重村の古老のお話を聞く機会がありました。船頭山の由来は言い当てていました。以前は渡良瀬川の流れが今よりも北にあって、西舟などの字名が残る通り、舟があり、船頭さんが住んでいたそうです。船頭山は学校山とも呼ばれていたそうです。浄林寺の上に中山があります。
足利百名山選定委員会の関係者とはお近づきになりました。

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