しろやま。おまたじょうあと。山麓から山腹にかけてゴルフ場ができてしまい、登路が失われてしまった山でしたが、足利市小俣町叶花(かのうけ)のカタクリ群生地からの登山道が整備されたので、いってきました。

桐生というか、私の家からは白葉峠を越え、県道名草坂西線を右折です。石尊山の登り口を過ぎ、春日神社の反対側、叶花集会所に駐車します。カタクリ群生地の大きな看板が目印です。県道を少し戻りすぐに左折、春日橋を渡ります。渡ってすぐ右折、小俣川沿いに歩いていくと左にカタクリ群生地の看板が見えてきます。
沢沿いの右岸の斜面一面にカタクリが咲乱れていますが、城山には左岸を進んでいきます。植林地に入り、沢が消え、道は鞍部に向かいます。鞍部には右 姥穴山、左 城山の道標。左折して尾根を城山に向かいます。しっかりとした尾根道で、適当な間隔で立木にピンクの紐が巻かれていて、安心です。ピークを一つ越え、東曲輪の登りになり、堀切を二つ越えます。東曲輪のピークには宝珠坊橋を示した道標がかけられています。東曲輪と本丸の鞍部には大きな堀切があります。堀切を越えると武者走り、その上の台地が小俣城本丸、城山の頂上です。小広い平坦な頂上には、東の隅に石祠、その反対側には屹立した岩隗、中程に四等三角点(点名城山)がありました。平坦な城趾ですから、展望は素晴らしく、上毛三山に袈裟丸山。空気が澄んでいれば、関東平野も望めそうです。

小俣城(城主渋川義勝)は1572年に粕川の膳城主膳宗次をはじめとする上杉勢に攻められましたが、暗闇沢の戦いで勝利し、膳宗次を討ち取り上杉勢を退けました。その経緯は菱町かるたによみこまれています。

で、帰路は宝珠坊橋に下ったのですが、少しく急で、最後は薮になり、あまりおすすめできません。東曲輪から道標に従って下って行きます。ピンクの紐を見落とさなければ大丈夫ですが、快適な尾根下りは共同アンテナの辺りまで。岩の縁を通るようになると、滑りやすい急降下の道になります。岩の下に石祠がありました。ゴルフ場の方を向いているので、以前はそちらからの道があったに違いありません。岩場を過ぎると植林の中の道になりピンクの紐を探しながら下ります。常に下が見えているので、迷いようはないのですが、登りに使った方が無難な気がします。小俣川が眼下に見え、大きな木にぶつかると尾根の終点です。尾根の最後まで歩けるところは面白くはあります。木の根元には橋供養塔と馬頭観音の石碑がありました。出たところが宝珠坊橋です。

以下はご参考までに。

inserted by FC2 system