備前楯山(足尾)  

代表幹事

山歩きをしていて思いがけない人に会うことがある。数年前に赤城の地蔵岳の山頂で高校時代の同級生にあった。彼とは卒業してからも付き合いがあったので(大学を出て職のない彼を六畳一間のアパートに居候させてあげていた)、20数年振りの邂逅だった。往時は、山登りなどに興味を持っている様子はなかったが、良い年をしてまだ日本アルプスなどに登っているということだった。
オジサンアルピニストに会ったのをきっかけに同級生をあと二人誘って備前楯山に登った。他でも書いたかも知れないが、山ってのは、変わってしまうもので(うつりにけりないたづらに)、以前、横根山の井戸湿原に何度か行って、凄く良かったので、いいですよ〜と吹聴して、ご案内したところ、湿原は消えていた。赤城の長七郎山と小地蔵の鞍部(赤ゾレの上)の草原が気に入っていて、お昼を食べるならぜひあそこと、長七郎山を下って行ったら、草原はなかった。頂上でお昼を食べれば良かったとブ−イングの嵐だった。
そんなことがあったので、備前楯山のカラマツの黄葉がお勧めだったのだが、少し宣伝しただけでご案内した。
良かった。袈裟丸連峰をバックにしたカラマツの黄葉。頂上からの男体山の展望。以前と変わらない姿を見せてくれた。備前楯山の由来は足尾銅山の元となった、銅の露頭を備前の国の住人が発見したことによるとか、舟石峠の舟石という地名の命名者は古河市兵衛だなどと、軽い蘊蓄を傾けたら、少し尊敬された。

国道122号線で、足尾方面へ。渡良瀬渓谷鐵道の原向駅のさきで、左折。県道293に入る。渡良瀬渓谷鐵道のガードを潜る前に左に庚申山の入口を示す石碑があるのでわかりやすい。国民宿舎かじか荘を越え舟石林道に。舟石峠の駐車場は広い。男体山の展望よし。山道は一本道。しっかりした道が山頂まで続く。

  

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