金葛〜観音山〜ガッチン山

*年末年始集中的に金葛からの道を歩いています。まあ散歩の延長みたいなものなのですがいろんな風に歩けるのと、必ず歩いてる方がいらっしゃってそんなに心細くならないのでひとり歩きの練習です。

「生活環境保全林金葛」の看板から舗装道を上がって車を停めるスペースの前、「片栗湖」という看板から沢に沿って山道に入ってみます。上の遊歩道のより素朴な木橋を渡り沢筋に沿って登ると、遊歩道の片栗山コースとすぐ出会うのですが歩き出しとしてはなかなか山っぽくて筆者はこちらの道が好き。コース通り東進して最初の尾根の分岐、右に小さな「代官山」という看板があります。
代表幹事ならぶうぶう言うところですがこのあたりを地道に手入れをされている方たちが可愛い看板を立て、その名がだんだん定着するのも造りっぱなしで抛っておかれるよりはずっといいとも思えてその代官山へ寄ってみます。枯葉を踏んで緩くカーブする道は東屋まで。吾妻山から萱野山への稜線がくっきり見えます。

遊歩道へ戻り次の尾根を乗っ越すところから尾根筋の山道に入ります。目印のついた木が次々に現れて、足許はけっこう踏まれていてすぐ上に見える稜線から光がこぼれ、鳥の鋭い声も響いてなかなか気持ちのいい道です。
再び遊歩道に合流。左手にすっかり土の流れた急階段を息を切らして上がれば寝釈迦のおわす一色山三角点。
ここは泉龍院への中尾根と稜線の道との十字路になっていてお釈迦さまを眺めながらベンチでひと休み。陽当たりの良い小広いピークですが余り展望はありません。

登ってきた道を背に右へ下りましょう。手摺のある遊歩道の道はすっかり抉れて左側に歩きよい道ができています。下り着いてゆるゆると登りにかかれば両側は丈の低い笹床になり、枯葉も足に優しくて暫くは心愉しい道が続きます。
傾斜がだんだんきつくなるとそれはそれは急な真直ぐな登りがおでましです。古びてきた手摺に掴まりながらゆっくりと。途中下ってくる方にお会いしましたが、枯葉が滑りやすいので登りより恐いかもしれません。脇へ寄って、ここは下り優先。
登り着けば観音山の明るい頂上。小さな山名票や遊歩道の案内板があり、こちらも陽当たりの良い気持ちのいいピークです。左後方には仙人ヶ岳とその手前の山並、右手には鳴神ー吾妻の稜線。空は真青で全く風がなく、今年のお正月は実にいい天気が続きます。

ここからは左手の岩の間に進みます。今までより落葉が厚く、両側の笹や雑木も自然のままで静かな柔らかな道です。笹が少なくなると正面に雷電神社の祠が見えて、その向こうに市街を挟んで八王子丘陵が長閑そうに延びています。
うん、いいな、いいな、この道好き、なんて思ってたら雷電山からの下りはけっこう急な岩だらけの道で、ロープが張ってある個所もあり、筆者途端にへっぴり腰。枯葉もますます厚くなり今この道は歩く方が少ないのかしら。昔代表幹事と来たときはも少し歩きやすかった気がするのだけど。
岩の多い場所を過ぎるとすぐに右文昌寺へと左泉龍院への道の分岐があり、ガッチン山への指導標も。

印に従って右へ、もう一度右へ曲がって直進すればごつごつと岩だらけのガッチン山へ到着です。ここは実に眺めがいい。大形山から吾妻山を経て丸山・相生富士山へ流れる山稜と桐生の町、鹿田丘陵はくっきりと黒く、遠く榛名が霞み、その左手のほやほやと薄墨を流したような山並のうしろにどどんと真っ白な三角形の浅間山が大きい。岩の向こうの観音山もなかなか立派で、登り返して遊歩道を下るつもりだったのですがあんなに高いんじゃ今回は勘弁してやろう。

というわけでまず尾根を左へ下ったのですが道を見失って戻り普門寺方向へと。竹の薮に細く続く道は最近は猪さんしか通らないんじゃないかなあ。掘り返した跡がずっと続いて踏んでも足応えのないぶかぶかした感触で、薮の中で音がすると思わずひっ、と悲鳴を上げながら九十久折れの道を小走りに。見覚えのある杉林に入ったときにはほっとしました。歩くひとが増えてほしい道です。(尾根の道も帰って調べたらあと等高線三つだった 悔しい)

普門寺さんからは大きい道を避けて桐生川堤防へ出て出発地に戻りました。
筆者にすればけっこうな冒険だったのですが、みなさま方なら軽い散歩として楽しめるコースです。

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生活環境保全林入口
渡っても大丈夫
沢沿いから遊歩道へ合流
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東屋からの展望
尾根道へ入る
気持ちのいい登り
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再び遊歩道と合流
観音山への下り
ゆるゆる登ると
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こんな素敵な道へ
本日一番の急登
観音山山頂
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正面に雷電神社が
ロープのある下り
ガッチン山への分岐
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空が開けて
いい眺め!
浅間山(わかるかしら?)
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ガッチン山山名看板
猪の道(泣)
普門寺の標識

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