本の紹介「岩石を信仰していた日本人」

*当会の代表幹事が実に楽しそうに力を入れていた賀茂神社の神籠石は、代表幹事が何度も探索の経緯を書き、彼が書いた最後の記事もこの石の特定についてであり、当会にとって特別な場所です。
その発見・特定の過程で貴重なアドバイスや情報をいただき、ご自分でも遠く関西からおいでになって探索されていた岩石祭祀学のMURYさんが今回ご本を出版されました。『岩石を信仰していた日本人−石神・磐座・磐境・奇岩・巨石と呼ばれるものの研究−』うわっ、さすが学術書、きっちりした書名です。(詳細はこちら

この中の一項が「賀茂神社の神籠石(群馬県桐生市) 忘れ去られつつあった岩石の再発見譚」としてまるまるこの神籠石にあててあり、このHPのこと、代表幹事とのやり取りなどと共に、この石の祭祀跡の貴重さ、その後の磐境研究等について書かれています。
丁寧なメールに添付してあったこの項のコピーには昨年の9月にMURYさんがおいでになった時の写真も添えられていて(そのときに都合がつかずご案内できなかったのが残念)、その春代行が行った時よりも周りはいくらか荒れはじめている様子で、今回の地震以後はもっと荒れているのではないかと危ぶまれます。
かつては盛大に神事も行われた石がまたこのまま土に埋もれないよう、もちろん当会ももっと頻繁に歩きたいと思っていますが、上の山稜の道は太田市によって遊歩道化されつつあると聞きます、どうか八王子丘陵を歩かれるときはたくさんの方に足を延ばしていただけたらと願っています。歩けば道は消えない、というのが代表幹事の信条でした。

ご本は7月末の発売予定。学術書なのでお手元に置かれるには定価がいくらか高いようです。最寄りの図書館にリクエストでもされてぜひ読んでほしい。
山を歩けばあちこちで目にする祭祀跡についても面白そうな研究が並んでいて、わたくしご飯を我慢してでも一冊手にする所存。
読んだらまた感想など書きたいと思っています。

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