二つの吾妻山

群馬県には吾妻山が二つあります。
一つは北群馬郡榛東村の吾妻山。榛名山系の端にあり、ガイドブックやネットでの記述はほとんどありません。標高は830.6mあり、もう一つの桐生市の吾妻山より400mほど高いし、頂上からの展望もそれなりのものがあるのに、登る人は多くないようです。

伊香保森林公園から、榛東村方面に下り、富士見峠から割と楽に登れる山です。
富士見峠からは、名の通り富士山を見ることも出来、前橋方面の展望も優れたものがあります。それにしてもあの群馬県庁の建物、下品ですね。あれを建てた群馬県の役人の意識レベルが判りますね。どこからでも見えるような、あの高さ。民草を見下すあの高さ。
お役人様はエライ、エライのでしょう。

という風に県庁の建物も見えてしまいます。富士見峠までは榛東村から、林道盗人越線ですぐこられます。冬でもここまでならそれほど危険はないので、一年を通じてもっと登られても良い山だと思います。樹林帯から隣のピークとの鞍部をを目指していくコースの雰囲気が好きで年に何度も登っています。

じつは筆者は桐生市在住なのですが、榛東村の吾妻山ほど桐生の吾妻山には登っていません。桐生の吾妻山をご存知の方ならお判りになると思いますが、
青葉台や川内の小倉山から縦走路を北上し、途中で(吾妻山の手前で)下ってしまう。
村松峠(吾妻山の北にある峠です)に、川内あるいは宮本町から登って北上する。(吾妻山には向わない)

吾妻山はいい山です。頂上は広いし、眺めもそれなりだし。いついっても人がいるんですね。桐生の吾妻山しか登らない人達が。その人達が主のようにして、
いつもいる。
それが嫌で自宅から歩いていけるアプローチなのに、吾妻山の頂上を踏むのは年に一度あるかないか。

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