たかのす。「すみれ山好き会」さんが、鷹の巣沢と戯けたプレートを立てている561.9mのピークです。2006年、2007年と桐生から仙人ケ岳へのコースを整備されたことは多とするものであり、ご努力には深甚の敬意を払うことには吝かではありませんが、ピークの命名のセンスが最悪です。ピークに沢はないでしょう。静かな佳品の山頂です。
「すみれ山好き会」さんは小友沢の頭の南の展望の良い478.7mピークあたりに鷹の巣沢の頭の名前をつけていたような。ルート上に同じ名前があるのはまずいので、こちらは鷹の巣沢としたのでしょうか。「やまの町 桐生」で展望ピークを鷹の巣沢の頭としてしまったのですが、撤回します。根拠があると思った。

鷹の巣にはダイレクトに登るルートがあります。山の師hisiyamaさんのご案内のもと小友沢の頭を経て森山口に下りました。
林道東の入線を進み、山神宮を越え、仙ケ沢作業道入口を過ぎると右の岩の前に簡易保険で作業道を作った告知看板があります。作業道は一部舗装されていて、はじめは鷹の巣沢に沿って登ります。やがて鷹の巣沢から分かれ支沢に沿った登りになり、広く伐採が行なわれた枝沢の源頭部に出ます。作業道は源頭部を回りこむように進みます。ここから見る小友沢の頭がなかなか立派です。
作業道の終点にかかる尾根の立木に赤テープがあります。ここが鷹の巣への登り口です。急登ですが踏み跡を辿ってゆくと雰囲気の良い鷹の巣の山頂。残念なことに白地に赤、勘亭流の文字で鷹の巣沢。かつて沢の名前を付けられたピークがあったでしょうか。ったく。良い子は決してこんなことはしないように。

鷹の巣から尾根を南下します。途中、道迷い防止でしょうか。枝尾根が黄色のテープでとおせんぼされています。白葉峠へ向う尾根を分けて岩混じりの斜面を急降下すると風の吹き抜ける素敵な鞍部に至ります。北に鷹の巣沢の源頭、南に小友沢の源頭があり、冷やされた風が吹き上がって、あまりの心地よさに腰を落ち着けるとなかなか立ち上がることができません。
小友沢の頭にはhisiyamaさんの手によって、一丁目で一番高い山のプレートが甦りました。小友沢の頭から下って緩く登り返したピークに唐沢口と書かれたプレートが転がっています。一般コースではありませんので、十二分にお気をつけください。お勧めできないルートです。

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