たていわやま。桐生市地名考に“切り立った大岩のある山”とあります。地名考との関連は不明ですが、金葛生活環境保全林に立岩の広場と名付けられた地点があります。麓の駐車場からみると、何となく大きな岩を抱いている、これが立岩かどうかわかんないけど、ま、いいか。

というわけで、桐生市当局よりも、金葛生活環境保全林の周知普及に努めている楚巒山楽会代表幹事です。金葛生活環境保全林のコース紹介も四つめになりました。当局が設置した案内板には小丸山の名前はありません。金葛山は展望の広場、立岩(かどうかはわかりませんが)は立岩の広場、駐車スペースの先が、憩いの広場と陳腐極まりないネーミングです。
税金が投入され、大規模な自然破壊が行なわれたことは決して是とすることはできません。重機で刻まれた歩道、邪魔になった樹木の屍骸でうめ尽された沢筋、見るも無惨な有り様です。一度破壊された自然は未来永劫元の姿には戻りません。一庶民としては、貧乏根性ですが、歩かないと、もったいない、少しでも歩いて元をとらないと、との思いで、通っています。私の場合、金葛入口徒歩至近の場所に住んでいることもありますが。

憩いの広場!の手前の駐車スペースに駐車(車の場合)。県の予算を投じて架橋したとは思えない木製の橋をわたります。歩道を進みすぐ右折。石を籠に入れた徒渉点で小沢をわたり、谷の縁を経ずる道に。無惨に伐採された大木の根元があちこちにあります。施工者に巨木を避ける優しさを求めるのは。お役所仕事だからこんなものか。以前はここにも素敵な踏み跡があったのですが。尾根を平均(へいぎん)した歩道に合流して右折。緩く下って行くと東屋のある立岩の広場!。周囲は木製のフェンスで囲まれ、周囲は刈り払われたので、若干の展望はあります。

夏でも道が広いので薮に悩まされることはありません。雨の日でも傘をさして歩けます。ただ、道標の類いは一切ありません。ここで道に迷う人もあまりいないでしょうが。

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