足利市五十部(よべ)町の湯殿山に登った際に、東に見える三角形の姿の良い山の名前を尋ねたところ“あずまさか”と教えられました。
今回、はからずも吾妻坂に登りました。足利市在住のKFさんから、立岩山の登路を以下のように教えて頂きました。“立岩山に登るのは水使神社から北200m先にある美容室の所から、共同アンテナを点検する為の道が稜線まであるのでその道を利用するか、手前のT字路を右に曲がって突き当りの登り口(猪避けの柵を乗り越えて)から藪を漕いで稜線に出るしかないですよ。”
ところが美容室をすっかり失念して、アンテナだけを探して山裾をぐるりと回ってしまい、切通しを抜けて今福の細い道を歩いていると砂防堰堤の間に階段があるのを見つけました。いって見ると落葉に覆われた登路があります。立岩山の方にも薮の中に踏み跡がありましたが、とりあえずはっきりした道を進んでみました。道は落葉に覆われて歩き難いことこのうえないのですが、楚巒山楽会には代々伝えられた、落葉道を歩く秘伝があります。“落葉の散り敷いた道を歩く際は落葉を蹴散らかして歩くべし”というもので、一見ガキンチョのようですが、効果は抜群です。登りも下りも落葉を蹴散らしていれば滑ることはありません。サンダルでも楽々です。山道を歩く時は足の裏をフラットに下ろすと教えられる筈ですが、それを落葉の上から実行したらたまりません。覿面滑ります。落葉の中に靴(サンダル)を埋め込み小刻みに動かします。盛大に落葉が舞い上がり公園を歩くお子さまの様相ですが、お試しあれ。山歩きを始めた頃に先達から、足はフラットに、歩幅は狭くと教えられた方も多いと思います。その通りの歩き方です。

で、山です。落葉がなければ綺麗な道が頂上まで続いていることと思います。山頂には修復のある石祠、愛宕山と書かれているようなのですが。なかなか落ち着ける頂上です。登りだした時は、尾根づたいに立岩山までゆけるかなと思っていたのですが、若干落ち込んでいる時なのでそのまま来た道を戻りました。この道は麓の方が月に一度は石祠にお参りしているそうなので、参道といってもよい歩きやすい道でしょう。落葉のない時ですが。折角登路を教えて頂いたのですが、立岩山はまたの機会ということで。

極楽とんぼさんが遭難してから一週間です(2007/12/21)。一緒に歩く機会の多かったhisiyamaさんが落ち込んでいらっしゃいます。“やまの町 桐生に刺激されて奥の山へ行くようになったみたいですが、矢張りあのような冒険される方が居るとも考えないとイケナノカナー。自然を相手は自己責任ですが、極楽とんぼさんには人の入れないところばかり一緒に行って戴きましたので精神的に感じてます。”ということなのですが、書かなくても良い山道の歩き方など書いてしまうのも、わたしもまだまだ引きずっているようです。

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