尾根上にある池、すぐ思い浮かんだのが、平標の池です。あんなイメージで天池を訪れると、格差に愕然とします。もちろんスケールにおいても美しさにおいても、比べること自体神をも恐れぬ所業なのですが。きちんと尾根にある池って、あまり知らないので。格差に愕然としました。

案内板の説明では“昔、彦谷村が水飢饉に見舞われた際に、この地に池を掘り雨乞いをしたとの伝説があり、ここを天池と”とあります。読み方はあまいけとあまいけやまでしょう。平標の池が天上の楽園と呼ばれているのに対し、こちらは猪の楽園です。有り様は薮の中の水たまりです。説明では、掘ったとありますので人工のものでしょうか。ま、尾根の上でよく水がたまっているなと。

この上の281m(足利市の地形図で)の頂きを天池山として薮臭い道を歩き、薮の中のイノさんの楽園を訪れるのも一興でしょう。湯殿山東尾根の下半分といったところでしょうか。
彦谷自治会館に駐車させて頂き、東尾根なので当然東に向かいます。橋を渡って左折し(小さい道標あり)、小川を渡ります(道標あり)。作業道のような道を進むとだんだん薮山のような様相を呈してきますが、道はしっかり整備されているし、道標も適度にあるし、安心して歩けます。小ピークに280mの標高を書いたプレートがかかっています。ここが本日ただ今より、天池山です。ご賛同ください。下ると運がよければ、左手に水をたたえた天池を見ることができます。運の悪い方はジクジクとした狭い泥田のようなものをご覧になると思いますが、あしからず。

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