山野研のhisiyamaさんが六道の辻を案内してくださるということで、ご発注元の目を盗んで赤城山に向いました。大丈夫ですよぉ、二時には戻ってお仕事しますから。

国道353線から赤城道路に入り、登って行きます。箕輪の手前、左に注意。路地のような道に花窪林道の標識が立っています。車でも入れますが、車は荒山高原登山口の駐車場に置いた方がいいかも。花窪林道を進みます。林道は新道旧道が錯綜していますが、新道は工事中で歩けないことがあるかも知れません。旧道を進んで行っても新道に出合います。舗装が切れるとしっとりした山道の雰囲気が出てきます。赤城山の下の方にもこんなところがあるんです。道が平坦になってくると六道の辻です。六角柱に刻まれた六面のお地蔵様がお出迎えです。
ここから赤城山に向って行くと姥子峠で奪衣婆がまっています。その先には三途の川がありで、この場所は信仰の場所だったのでしょうか。道は何本も集まっていますが、静かな峠といってもいいでしょう。三角ベースの野球ができそうなほど広々としています。あの世とこの世の境という雰囲気はあまりありませんでした。

花窪林道のここから先、溝呂木方面はオフロードバイクのメッカということで、道がかなり荒れています。ちょっと歩く気にならないほどです。

さて、南に小高い山があります。「赤城山花と渓谷」の記述では、穴山はもっと西に書かれていますが、登ってみました。一直線の登りです。バイクの人達への対策でしょうか、入口には通行止めのロープが張ってあります。頂上には境界を示す石柱があります。六道の辻からの道とは違いきれいな踏み跡が尾根を下って行きます。辿りたくなるような道です。
二万五千分の一赤城山の図幅中箕輪の西に1247mの標高点のある山です。境界の石柱を確認して六道の辻まで下ったところ、たまたま富士見村教育委員会の人達がいて、ここが穴山であることが確認できました。硯石方面への道も教えていただいたので、後日辿ってみようと思います。富士見村の赤城山ハイキングガイドにはこの辺りに硯石山1122mという記載もあるので、そこにもいけるかも。

穴山と大箕山の位置の錯誤を訂正 2007/1/3 TTさんから以下のメールをいただいた。“赤城山は近いのでちょくちょく行きます。特に最近は林道歩きにこっています。穴山という名は今まで知りませんでしたが何度か歩いたことはあります。六道の辻から登るピークを指すようですが、(穴山)は25000地図では1247mとなっており、1202mではありません。ここから南方に下ると畜産団地を経て空っ風街道へ降りられますが、降りた地点は「硯石」ではありません。花窪林道の旧道と新道の出会う峠状の地点から南に登るとそこが1202mで「大箕山」と思われます。さらにそこを南に下ると1127mのピークがありますが、そこが硯石山かと思われます。そのコースならば硯石へ降りられそうです。どの記載を見ても穴山の尾根と大箕山の尾根とを間違えているようです。ご確認ください。”
全く仰る通りで、大箕山と穴山の位置を取り違えていました。概念図を訂正します。硯石山にも登っていないので、別項の硯石山の記事はただ穴山から尾根を下って見たという記事ということで掲載をします。ご指摘ありがとうございました。大箕山は何度か探したのですが、見つかりませんでした。間違った位置関係を頭に入れていたのでは見つからないのもあたりまえですね。汗顔の至りです。穴山の山名標も1247mに変更したいと思います。

2006/9/11 写真中段の右 硯石方面への道は未確認です。後日探検して結果をお知らせします。

2007/8/1 六道の辻その後

楚巒山楽会の会長を迎えての月例山行で、高天原をご案内しようと赤城山に向かったところ、山頂付近はガスに覆われ、時折雷鳴も轟く、不穏な気配でした。このところの月例山行では雨が続き、会長には雨男の疑いもかけられています。君子の集まりである私たちの会では、そんな危うい所には近付くことはできません。急遽、六道の辻周辺に行く先を変更しました。
という訳で、この辺りには大箕山の山名標設置、穴山の山名標の付け替えなど、宿題が山積しているのですが、花窪林道の入口で車を停めてみたら涼しかったので、じゃここでいいかということになったので、何の準備もしていません。上に書いた後日の探検もなしです。
大箕山の下から六道の辻までの趣ある林道が一新していました。新道の延伸の準備でしょうか、両側の樹林が伐採され、しっとりとした道が失われています。完全舗装されるのはまだ先でしょうが、舗装道が六道の辻までのびると、六道の辻は格好の駐車スペースに様変わりしそうです。赤城道路から六道の辻を訪れるなら今のうちです。

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