長七郎山は好きな山の一つです。小地蔵同様に、長七郎山も朝香嶺の項に同居させていましたが、紹介のページで“長七郎山”をクリックすると“朝香嶺”が出てくるという、アダルトサイトの有料ページへの誘引のようでしたので、新しく項を作りました。長七郎山を見ようと思ったら、朝香嶺にいってしまった。どうしてくれるんだといわれても困りますし。

人名と思しきものが山の名前になっています。松平長七郎に因んだ名前といわれることもありますが、まぁ、どこから出たのでしょうか。松平長七郎は実在の人物ではありません。設定では徳川秀忠の次男駿河大納言徳川忠長の長子ということです。忠長は長男である家光と三代将軍の座を争って破れ、高崎城に蟄居させられ、後に切腹ということにあいなります。そんなところで上州と関係なくなくはありませんし、フィクションが山名のもとになることもアリですが。
似た名前で伊豆の天城山系に長九郎山があります。天城には万二郎岳、万三郎岳などもありますが、もととなった人物が特定できるのかどうか未調査です。北アルプスの野口五郎岳や黒部五郎岳は岩のゴーロが五郎になったそうで人名とは無関係のようです。
もとになった人名が特定できる山として日本武尊の武尊山とかその妻の弟橘姫の橘山などがあります。

朝香嶺の項でも書いたので、重複は避けたいところですが、長七郎山に登る際は、是非是非、小沼尻から登って下さい。ガイドブックなどでは小沼平から作業道を登るようなコース設定になっていますが、もっさりとした道で、あまりパットしない情況です。

小沼平の広い駐車場から、小沼にそった広い道を半周して、沼尻の橋を渡ります。下の流れが粕川の始まりです。長七郎山の裾を回りこむと左に長七郎山0.5kmの道標があります。直進は茶の木畑峠へ、右に下るとおとぎの森です。樹林帯を抜けると露岩の道、抜けると広々とした尾根に出ます。ちょっとしたアルペン気分。頂上では山のように積まれたケルンが迎えてくれます。眼下に小沼。その先に地蔵岳。360度の展望です。

沼尻の手前左、気がつかれたでしょうか。弁天様が鎮座しています。一つカミングアウトを。書かなければ何でもないことですが、私は大沼は「おおぬま」、小沼は「こぬま」と発音しています。「おの」、「この」が正しい名称とされていますが、正しい名称に馴染まないままこの歳になってしまいました。

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