標高三百メートルの十二山は眺望が村内随一といわれ表参道の三百三十三段の石段を登ると頂上に赤城神社がある。また山の中腹には県内でも珍しい千基の庚申塔が点在する。
この付近一帯を十二山公園といい、赤城山とともにつつじの名所で五月頃には山つつじが全山を紅に染め見事な景観を呈する。
十二山の頂上に設置された案内板の文章です。表参道から石段を登ると、それなりの感慨があるのでしょうが、実は桐生から富士見村のランドマーク大鳥居を過ぎ、十二山入口をめざして車を走らせるのですが、不思議と赤城神社のある頂上についてしまいます。二度訪れたのですが、二度とも車で頂上まで行き着いてしまい、流石に二度目は反省して、石段を下り、登り返して、十二山登頂を果しましたが、いまだに概念図の十二山入口まで車で行くことができません。

冬晴れの日の山頂からの眺めは素晴らしいものがありました。しかしながら、赤城山の数々の山頂を持つ富士見村で、この山からの眺望が随一と言い切って良いものか、赤城の錚々たる峰々から異論が出てきそうです。
二度目に訪れたのは、山ツツジの盛りの時で、石段を覆わんばかりのツツジは見事でした。案内板の文章のとおり、全山ツツジでした。

この山あたりまでは、赤城山に含めても許していただけそうですが、この山の近くにも九十九山とか橘山とか、私好みの山が幾つかあります。このご近所さんなので一緒に書いてしまおうかと思ったのですが、今回は十二山だけということで。

十二山とは山の神さまである十二山神を祀ったことから来ている名前だと思います。里山を歩いていると、山頂や麓に愛宕神社があれば愛宕山、琴平神社があれば琴平山と呼ばれていることが多いので、同じ名前の山が増えていきます。この項でも同じ名前の山が多くなっていますが、地名をつけて書いたもの、そうでないものと、まだ統一がとれていません。わかりやすくするためには地名をつけてしまった方がよいのですが、実際には地名をつけて呼ばれることはないので、存在していない山の名前になってしまいます。

梅田愛宕山や菱町五丁目愛宕山と呼ばれる山はなく、それぞれ愛宕山です。家の周りに幾つも愛宕山があることが判明したのでこんなことを書きましたが、区別をつけながら、おいおい書いて行きます。

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