前橋北消防署の前に、ちょっとした盛り上がりがあります。前に建つ立派な石柱には八幡山ナンタラカンタラ、交差点近くの擬木には八幡山南橘林の広場と書かれています。どうやら山のようです。山を案内する時に、「ああ、それは前橋北消防署の前ですよ。」これで前橋市上細井町の八幡山の有り様がわかるというものです。山頂からは前橋市内が見おろせ、往時には砦が設けられていたことはうなずけますが。
前橋市は「林の広場」というネーミングの緑地を４箇所作っています。八幡山南橘林の広場はそのうちの一つですが、林には程遠いものがあります。（他の場所は知りません。ここだけでの感想です。）

筆者は前橋市内の会社に勤めていた過去があり、その頃は朝な夕な、ほぼ、だいたい毎日（勤勉な社員ではありませんでしたので）この山の前を（麓ではありません）通っていました。当時からもちろん、立派な石柱があり、八幡山と刻まれているのは知っていました。上には派で派でしい建造物があるので、宗教施設の敷地だと思っていました。今回、前橋市の緑地であることがわかって、めでたく紹介の運びとなりました。ま、へっへっへの山ですけど。

前橋北消防署の交差点を北に入ります。駐車はその辺りの路肩。林の広場を示す擬木の辺りには、なんとトイレ完備。擬木の脇の階段と北側にある踏み跡を結べば、何となく山歩きごっこにはなるでしょう。

前橋市には著名な八幡山と呼ばれる古墳がありますが、この上細井の八幡山はどうやら古墳ではないようです。人工的な土盛りでも、山の雰囲気があれば仲間に入れることに問題はないのですが。今の所、天然自然の山を紹介するのに手一杯です。