太田市の金山周辺には気分のよいコースが幾つかあるのですが、金山城趾のキンキラキンの復元振りが感心しないので、しばらく足が遠のいていました。
すずき@東毛さんが「東毛漫遊山歩き」で浅間山を紹介されていて、“金山にしては珍しくあんま人の手が入ってなさそうで、山道らしくってまっさかいい雰囲気。”と絶賛されていたので、根本山とあわせて登ってみました。

県道太田大間々線で太田方面に向かい、こどもの国入口で左折。右手に見える鳥居が金山浅間神社下社です。こどもの国の駐車場を使うのが無難ですが、鳥居の前で左折してしばらく行くと路肩に駐車できるスペースがあります。
このコースは上毛新聞社発行の群馬の山2.(てんつき)の金山の項で浅間神社コースとして“神社の左にある急な石段を登る。(中略)途中小さな石の祠のある広場を過ぎると上宮に着く。ここから少し下って緩い尾根を登っていくと登り着いたところが彦七山で、少し下ると西山ハイキングコースに合流する”と紹介されています。
この山域には珍しく、浅間山山頂まで、露岩の歩き良い道で、山開き(今でもあるとしたらですが)の7月にも難無く歩けそうです。石の祠は金山浅間神社の祠で、2カ所ありました。
神社の左に大きな富士講の石碑があり、一合目の合目石があります。二合目は発見できませんでしたが、三合目、四合目と追っていき、六合目は石祠のある広場になっていました。六合目の合目石には桐生講社の文字が読みとれました。富士形をした山容もさることながら、本家富士山を彷佛とさせる露岩の登山道なので、広く信者を集めていたのでしょう。七合五勺と七合目の合目石の順序が逆になっていましたが、七合目から僅かで頂上の金山浅間神社に到着です。このコース神社や祠が次々にあらわれるので、お賽銭用の小銭の準備をお忘れなく。

金山浅間神社からは右の踏み跡を進みます。尾根上の踏み跡からは、太田の市街地が樹間越しですが、間近に望めます。市街地の手前には大中小の八王子山の尾根。歩きやすい尾根道を進むと金山城趾の石柱の立つ彦七山です。すっきりとした山頂でまずまずの展望もありました。下ってゆくと大光院からのコースが登ってきます。このピークが彦七山で間違いのないところでしょう。ここからは金山を通らずに一気に金山と根本山の鞍部までワープしたので、根本山は別の項で。このコース、道は快適なのですが、伐採した木を包むビニールがずっと視界に入って少し興醒めでした。

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