吾妻山から鳴神山への尾根が岡平で東に一本支尾根を派生させます。その末端にあるのが柄杓山(桐生城山)で変化に富んだコースがあります。

柄杓山城は14世紀に桐生国綱が築城したといわれています。遊歩道を歩くと三の丸跡、二の丸跡、堀切等の遺構が残っています。林道の終点には、駐車場、トイレ、案内板があります。

車で城山林道を走り遊歩道で本丸跡までを往復するコースが一般的ですが、里から伸びるコースがいくつかあるのでそれを紹介します。

例によって本町5丁目から出発。桐生田沼線を北上し、桐生女子高の先、左側日枝神社入口で左折。日枝神社の駐車スペースに車を置かせていただきます。天然記念物の大クスノキ群があります。五穀豊穣、子孫繁栄、商売繁昌、学業成就、国家安康、君臣豊楽などお祈りを捧げたら、神社左手の踏み跡に入ります。一度開けた所に出て、踏み跡が乱れますが、奥に見える尾根への踏み跡へと進みます。雷電神社のある尾根へ進む道で右手には桐生川を挟んで、仙人ケ岳からおりてくる尾根。左手には目指す城山が見えてきます。雑木の尾根が杉の植林帯に変わると、少しの登りで、この尾根のピーク雷電神社の山道に出会います。両側が杉の並木道のようでその奥に鎮座する雷電神社の趣はなかなかのものです。ここでもお祈りを捧げましょう。聞き届けて下さるかどうかは、ふだんの心がけ次第でしょうが。

ここで突き当たりのように見えますが、雷電神社の裏手に山道は続きます。抜けるとドーンと正面に城山がいます。桜の頃には、ここは頂上まで桜の斜面です。階段を登り、遊歩道の一角に。頂上には桐生城跡の碑と四等三角点があります。

ここで桜と共に時を過ごすのもよいでしょう。遊歩道をぐるりと廻ると、中腹の碧雲寺辺りにおりる木の階段があります。三の丸跡まで下ると、十字路で右は駐車場、直進は鳴神吾妻縦走路上の岡平へ只管の登り道です。登っても登ってもなかなか岡平へは辿り着きません。岡平直下でも油断すると登り切ったと思ってしまいますが、縦走路上には岡平の指導標があります。

左は下りの尾根道です。下山はここがお勧めです。登っても良いのですが、登り口が分かりにくいので、一度下ってみて登り口を確認しましょう。尾根自体の気持ちよさに加え、最後に凄いご褒美がまっています。(下の写真)

下の写真の訂正です。左上の写真は日枝神社と大クスノキです。


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