ほおのきやま。桐生川ダムを巡る山々を紹介するのは「やまの町 桐生」では初。

この山を知ったのはつい最近です。先日、花見ヶ原から黒檜山に登った際に、同行したhisiyamaさんと桐生みどりさんに教えて頂いたのですが、夏向きの山ではないし、涼しくなったら登ろうと考えていました。
ここのところ、お仕事と家庭の事情で、あまり遠出ができないので、2〜3時間で行ってこれる山はないかと、できたら薮はない方がいいし、朴の木山だったら良い子達がサマーキャンプで登る山だから、道も酷くはないだろう、ということで。
ネットで調べると、うわぁ、この暑い中あにねこさんが登ってる。凄く暑そう。雨でも降れば涼しく登れるのに。ま、登っても死ぬようなことはないか。

野外学習センターの広い駐車場に駐車します。(野外学習センターまでは野峰の項をご覧ください。)建物右手にある立派なスロープを登って行きます。行き止まりの手前、左手に山道。道標があります。尾根に出るまでの林の中にジグザグにつけられた道は、桐生の山には珍しい、ハイカーのための道です。尾根に出るとすぐに手製のやぐら。尾根をつめていくと小ピーク。すぐ下に作業道が通っています。“後沢にんじゃコース”の道標。ちょっとそそられます。尾根の下の作業道は歩きやすそうですが、忠実に尾根を辿ります。マンガン鉱跡の脇を通り、急な尾根の登りになりますが、良い子が歩きやすいように、踏み跡はジグザグにつけられています。登り付いた所が小平地の“りす平”。う〜ん、良い子はりすが好きだからなぁ。林の中の、ここがピークだと思った地点を通り過ぎ、若い植林地の先に朴の木山のプレートがありました。切り株の上です。あまり山頂らしくありません。良い子たちはこんな所でお弁当を食べるのでしょうか。ここに山名のもととなった朴の木があったのかしら。
かすれた“梅田湖→”の道標に従って尾根を下ります。作業道に出る度に“梅田湖→”の道標があります。三度目に出会う作業道はそのまま辿ります。炭焼き釜を過ぎ、最後は若干あやふやな道になりますが、墓地の脇を下って、桐生川ダム沿いの車道に飛び出します。水没地と刻まれた石碑の前です。コースのほとんどが気持ちの良い尾根歩きで、少年少女だけが歩いているのは勿体ないような道です。立派な大人があるくのに相応しい、しっとりとした道でした。山はこのくらいの整備のされ方がいいですね。お気に入りの山になりました。

最後に名水“大州の水”を頭から浴び、喉を潤すことができ、望外の幸せでした。

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