じゅうにじやま。草木ダムあたりの農家の方が、この山に太陽がかかると農作業の手をとめてお昼にするので、名付けられたといわれています。古い話ではありません。といっても戦後の事ですが。里に住む人の生活に密着したいかにも里山らしい話です。

小平から小平の大杉を目指します。大杉の所で右折、そのまま進むと林道小平座間線の起点に達します。丸山(離山)と林道の最高点の切通しを挟んで対峙しています。この林道は全線舗装されています。落石が路面に散乱していますので、走行には注意が必要です。ガードレールのそこかしこに熊出没中と赤ペンキで書かれています。車が走行する頻度よりも、くまさんが通る回数の方が多いようです。(たぶん)

林道最高点の北側に丸山よりも歩きやすい踏み跡がついています。倒木を跨いで右寄りに進み、はっきりした踏み跡、テープに導かれ、ゆる〜く登っていくと十二時山の山頂です。いせさきふるさと山歩会の山をかたどった山名プレート、白と青の小さな山名プレートが迎えてくれます。いせさきふるさと山歩会さんのプレート、小地蔵では白塗の板だったのに、十二時山はリキが入ってます。十二時山に相応しいほのぼのとしたプレートです。
雑木の中のやや広いピークですが、展望はありません。少し進むと木の間から草木ダムの上に浮かぶ、男体山が望めますが、林道をダムに向かって下っていく道中の展望にはかないません。未踏査ですが、座間方面に下る道、尾根通しに鹿生(かりう)峠に至る道があるようです。
すぐ近くに車の走る道があるのを忘れさせる、ひっそりとした好ピークです。

左の写真、後ろ姿は山の師、略して山師。その先を行くのは山師の奥様です。

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