山崖の滝の写真を撮りに利平茶屋に行ったのですが、つい出来心で鳥居峠まで歩いてしまい、籠山に登ってしまいました。登り着いたところに車道があるということで敬遠していたのですが、歩いてみるとなかなかどうして歩き甲斐のある道でした。鳥居峠にある、岩を幾つも積み上げて作られたような塊が籠山です。
このコースは桐生山野研究会のページで桐生みどりさんが紹介しているので、桐生みどりさんが触れていない、登り出しと峠のツメに軌道跡を歩くコースにしました。利平茶屋までは別項で紹介しているのでそちらをご覧ください。

適当に道を選んで登っていきます。鳥居峠入口の道標を通り越して登っていくと利平茶屋1030mの標柱と東屋のある広場に出ます。ここがケーブルカーの駅舎の跡だということです。東屋の奥にコンクリートの階段があります。ケーブルカーの軌道跡です。登っていくとトラロ−プで行き止まり、右に行くと峠入口から登ってくる山道に出合います。道ははっきりとしていますが、岩がゴロゴロしています。桟道が何カ所かあります。木の間から時折、鳥居峠を望めますが、なかなか近づいてきません。道が水平になり、大きな沢にあうと峠下の軌道跡はもうすぐです。鳥居峠0.5kmの道標がありますが、峠の元駅舎は見えません。階段が空に向って延びています。下を見ると御神水の道標。少し下ると赤い屋根が見えます。空に延びた階段を登るために御神水の力を借りましょう。竹の樋から御神水が流れています。御神水と美人の水は流れ出ていたのですが、私に一番必要と思われる智恵の水はお休みでした。
おいしい水を飲んで、利平茶屋へ向う山道を左に分けて軌道跡をただ只管登ります。800段、500mです。緩く右にカーブすると駅舎跡が見えてきます。階段、傾いている。山道があるのを知らないのでしょう。お尻を付いて降りてくる女性がいます。恐かったらこなければいいのに。登り着くと観光地です。元駅舎はレストランです。う〜ん。いい道なんだけど。

籠山へは駐車場の北からと大きな石碑の脇から登れます。少し駒ヶ岳の方に歩いてから右に登って行きます。一見、道はないようですが、岩の間をぬって行くと簡単に登れました。危ないところはありません。岩登りではなく、山登りです。山頂からは展望はありませんが、途中で、大沼方面、長七郎山方面の展望が開ける場所がありました。登るときに無理のないルートをとっていれば、下りもそのルートで降りられるでしょう。何カ所かテープがあったので、もしかしたらちゃんとした道があるかも知れませんが。
二の鳥居は利平茶屋の手前の路傍にあります。管理事務所の前の広場から登って、鳥居峠への山道の途中に出合うコースもあるようです。
籠山へは鳥居峠から登るのが楚巒山楽会の登り方です。こんな登り方をしていると会則委員からお叱りを受けるかも知れません。

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