琴平山です。海の守り神として知られる琴平神社が何故に海なし県の群馬にあるのか不思議なのですが、神仏習合の金比羅大権現としてか、金比羅参りの名残りか、ま、気楽に山を歩く身には分不相応な疑問としておきましょう。

「やまの町 桐生」の著者としては琴平山の区別をしていかなくてはならないことの方が問題です。紹介している琴平山の近くにも琴平山があります。赤芝山脈の岩久保山の北側の琴平山(390m)は至近です。とりあえず川内には紹介する予定の琴平山が4つ(いまのところ)あります。

県道駒形大間々線で駒形方面に向かうと川内南小学校の先に、雲祥寺入口の看板があります。車は雲祥寺か三島神社の駐車スペースを利用させて頂きます。雲祥寺の墓地の一番奥が琴平山の登山口です。琴平山の山名のもとであろう琴平宮は三島神社に合祀されているので、三島神社から登りたいところですが、広い登路が雲祥寺からついているので、楽な道を選びます。
三島神社の裏手から、一生懸命薮臭い道を登ってきても雲祥寺からの広い道に出会ってしまいます。雲祥寺さんは栄えているのでしょうか、墓地の造成中です。道も作業用に開かれた観があります。途中まで、キャタピラの轍が刻まれています。鹿田丘陵や八王子丘陵が見渡せる広い道を進みT字路で右折。岩久保山方面への踏み跡を左にわけるとすぐ右手に山頂への踏み跡があります。広い道を直進してもすぐ行き止まりになり右に登ると山頂です。
あちこちの山で自然破壊を云々している割りには何処にいっても作業道を利用していますが、楚巒山楽会としては、こんなところでしょう。

刈り払いされた山頂の真中に桐生市基準点No.50が埋め込まれています。標高は269.59mです。展望はそれほどではありません。ぐるりが低い薮です。作業道からの展望は快闊でした。繁茂期でも薮に悩まされることなく登れるでしょう。
琴平山から岩久保山方面に尾根を辿ると石祠があるということですが、気がつきませんでした。
概念図の細い点線部分は未踏査ですが、見た感じでは琴平山までと同様の広い道が続いているようです。

2007/5/19 琴平山に山名標設置。石祠発見。
琴平山から岩久保山方面に作業道を辿り、大岩の下に石祠を発見しました。何の神様か不明です。作業道はここまでで、ここから岩久保山方面は尾根筋の薮になります。右の写真は丹沢での初代会長と、現会長です。沢登り初体験の女性会員(左)を労っている風景です。白黒の写真が年代を感じさせます。

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