何げなく踏んでいたピークが、ドジなこしらえはしているが、名前をいえば、ナンノダレベエというオアニイさんだ。と聞かされて、そういえば由緒のあるような。
八王子丘陵も籾山峠から西の道は東側の倒木と薮に覆われた散歩者の耐久心を試すような道と比べると天国のようです。無理をすれば夏でも歩けます。それでも東毛少年自然の家の三本松コースの降り口を過ぎると若干薮くさくなります。

黒石峠がオキニで探検の起点として、しばしば踏んでいたのですが、その上にある山に名前があるとは思っていませんでした。露岩のピークで石祠や石柱があって、ただ者ではないと思ってはいたのですが、まさか黒石山とは、早く言って下さればいいのに。
岡の上団地から八王子丘陵の稜線に向けて何本か道が刻まれているので、色々な山の表情が楽しめます。

岡の上の住宅地から黒石峠を目指す道は、結構歩かれているようで、倒木があっても、それを避けるように新しい踏み跡がすぐに付いてゆきます。低い位置にある尾根ですが、尾根を歩いている実感もでき、峠に出た時の開放感にも、屈指のものがあります。薮塚側が植林されているので、年々峠の伸びやかさが失われていくのが残念ですが。

岡の上から黒石峠に登り左折して、桐生側が雑木、薮塚側が植林地の尾根道を登り詰めた所が桐生市基準点のある241.3mピーク。この頂きにも名前の欲しい所です。
ここから桐生の方向に派生している尾根を下っていくと石祠のある雷電山を経て樹徳高校のグラウンドや岡の上に至ります。最初だけ薮を我慢すれば快適な尾根の道になります。たまたま秋に訪れた時、地元の秋祭りが行なわれていたので、雷電山という名前を知りました。岡の上団地へという道標があります。
峠から直進すると踏み跡がやや定かでない所がありますが、すぐに広い作業道に変わり薮塚町滝ノ入におりてゆきます。

峠で右折して登ってゆくと今回紹介する黒石山です。露岩の上に石祠があり、左側の斜面に石柱があります。薮塚側からの参道の跡のようです。露岩が黒石山の山名のもとになっているとよいのですが。黒石山から先は山道が林道の様相になってしまいます。黒石山の位置は異論が出てくるかも知れませんが、とりあえず。
黒石山から広くなった道を下っていくと左手に配水場の緑色のフェンスが見えてきます。その手前に銃猟禁止の看板があり、わきに桐生方面に下るしっかりした踏み跡があります。沢沿いに下ってゆき、小さな沢を跨ぐと、広い作業道になり岡の上住宅地の公園の近くにおりて行けます。公園にはイノシシに注意のポスターが何枚もはってあります。逆に辿ると沢をつめて尾根に至るという登山の王道を短時間に味わえます。
配水場のフェンスにそって薮塚方面に下ると舗装道に。薮塚町京ノ入です。黒石峠から下っても、フェンス沿いに下っても少年自然の家に向かう道に出ることができます。

ゴルフ場や採石、採土で失われてしまった山頂や山名だけ残ってどのピークがそう呼ばれていたか判らなくなってしまった山が数多くある八王子丘陵ですが、黒石峠の周辺は迷い歩いてもそれほどの危険はないように思えます。これからもたびたび訪れて、小さな山を紹介しようと思っています。

概念図に書いた観音山に呼ばれています。
下記の写真の桐生市基準点はNo.27に訂正します。

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