普段参考にしている「群馬の山300」や「新ハイキング」に異を唱えてしまうのですが、間違っているものは間違っているので。
山田郡誌に曰く、“丸山(離山)福岡村大字小平の東北部勢多郡界に峙立す。高さ1,064米、嶺上三分し東方は梅田村大字高澤に属す。北方は勢多郡東村大字座間に属し東方の支脈は鳴神嶽に連互す。山中樹木を生ぜず。登路一條、同村大字小平字大荷場より上る十六町四十三間。渓水一流は小平川の上流なり。”
一読瞭然です。この1064.4m峰がいつのまにか小夜戸山になっていました。響きのいい山名なので惜しいのですが、古来からの山名を蔑ろにするのは如何なものかと。新ハイキング誌で何方がか適当に命名したものが罷り通ってしまったのではないかと思います。

林道小平座間線の最高点から少し小平側に下ったところに、ブルーの頼り無いテープがひらひらしています。駐車はこの辺りの路肩。丸山(離山)には薄い薮を直登しても登れますが、右手の尾根に踏み跡があります。頂上には二等三角点とRKさんの標高のみ記されたプレート。無理に名前を付けないで標高のみ記すという奥床しさは好きです。あっという間に上ってしまったので、あまり感慨はありません。
緩くカーブする尾根を下ってゆくと左手に草木ダム、その上に男体山が聳える大展望。林道からの方が邪魔な立木がなくて良く見えるのが難点ですが。
尾根を登り返すと、赤城山の石祠が二つ並んだ丸山赤城山。尾根は鍋足沢の頭まで続きます。以前は麓の里から参道があったということですが。今では歩く人はないようです。

丸山(離山)の山頂には、RKさんのプレートしか見当たらなかったので、間違った山名が定着しない内に正しい山名プレートを設置できれば良いのですが。

2008/11/3 丸山赤城山は沖山赤城山(おきやまあかぎさん)と呼ばれていることが判明しました。訂正します。

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