足利市最高峰として知られる仙人ケ岳は、足利市小俣町からの登路が一般的で、桐生市からの登路はあまり知られていません。桐生市の菱町では、地元の山として古くから登られているようです。仙人ケ岳は桐生から登ろうという運動もひそかに行われているらしい。足利ではなくて桐生の山だよということのようです。桐生市菱町からは何本か登山路が作られていますが、すみれ山好き会によって整備された、でんべい山からの登路を仙人ケ岳の途中まで辿ります。
泉龍院の駐車場に車を置き、深山橋で黒川を渡ります。カタクリの群生地の斜面に作られた遊歩道をでんべい山を目指して登ります。カタクリ見学用の柵の切れ目から左にのびる踏み跡に入り左手の尾根に取り付きます。
しっかりとした踏み跡ですが頂上の直前は急登。頂上からの眺めは良い。桐生の街並、榛名山、浅間山、西側には観音山から前仙人ケ岳に続く尾根、その奥に吾妻山から鳴神山への稜線、見え隠れする赤城山。東には姥穴山、足利小俣の石尊山。
右から住吉台からの道。住吉台の登山口にはすみれ山好きの会の大きな案内図があります。
すみれさんの指導標に従い、少し急な下り(ロープあり)で雷電山・仙人ケ岳方面へ。すみれさんの指導標、テ−プや赤ペンキに従い赤松の多い尾根道の緩やかなアップダウンを繰り返す。右には仙人ケ岳から高萩山を経て白葉峠へと続く尾根が見えます。
深山への下降点(最初は急ですがすぐに樹林帯の緩やかな道になり、でんべい山の登山口のすぐ北に出ます)を見送り、テープに従い熊ノ沢山へ。一カ所ロープがありますが気持ちの良い尾根歩きで大展望の熊ノ沢山(276.4m)につく。桐生市の基準点があります。
熊の沢山からも緩やかなアップダウンの繰り返しで一色展望台へ。

にしても、すみれさんの整備した道は素晴らしい。隣の観音山の方は、広い道がズドーンで、歩きにくいこと。まっすぐ進む山道ってのはチョット。
すみれさんの作った土の階段はいいですね。
ツルハシとシャベルかな。とてもあるきよい。

展望台はピークではなく展望台のすぐ上の雑木のはかばかしくないピークが森山(357m)。
森山から一旦下って登り返したところが北森山(仮称)。北森山からは今まで辿ってきた全てのピークが見渡せ、榛名山、浅間山、条件次第では富士山も。この尾根道の面白さは、でんべい山で見た展望がだんだんスケールアップされてくること。その最高の展望を誇るこのピークに、この大大展望のピークに名前がないのは寂しい。(森山展望台とされているが)で、北森山と取り敢えずつけさせていただきました。
一色展望台まで戻ってロープの張られた急な斜面を少し下ると森山口への分岐があります。
斜面につけられた丸太の階段をジグザグに下り丸木橋を渡り、左折するとカタクリ群生地はすぐ。堰堤に突き当たり、右に行くと森山橋の上に出ます。
森山口の分岐から真直ぐ進み、一つコブを乗り越すとすぐに一色雷電山。雷電山から下り、貴船神社、三山神社を経て案内板のあるハイキングコース入り口まではそれほど時間はかかりません。
北森山から先はこれまでの道と違って、テープや指導標が減ってくるが、道はしっかりと踏まれています。だんだんと左から前仙人ケ岳が近づいてきます。

北森山から小友沢の頭に続く


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