はじめに白状しておきます。山ではありません。百歩譲って、尾根の末端です。なぜ書いているかというと、膨大な索引に入れてしまったからです。索引の項にも書きましたが、あれは桐生タイムス紙に掲載されたものに、楚巒山楽会が総力を挙げて独自に調査したものを加えて長年の歳月を費やして作り上げたものです。構想に10年、製作には5年かかりました。総制作費はなんと1億円。私財を投げ打ち、空を飛び、地に伏し、雨の日も風の日も、赤城おろしにシャツ一枚で。つまり出来心でした。にぎやかしです。せっかく山の仲間に入っているんだから、そのままにしておこう。近くの山の項を書くときに、ついでにちょこっと書いておけばいいやと思っていたんです〜ぅ。それが、忘れてしまったんですねぇ、村松峠越えでも、堂所山でも。堂所山なんか、概念図にちゃんと書いてあったのに。

自白はこのくらいにして。この地域は三回目です。概念図もかろうじて小倉林道あたりから。アプローチも堂所山の使い回しさ。
小倉峠から川内に入り、自然観察の森方面に向います。小倉会館手前の二叉路を右に、小倉林道入口には、自然観察の森はこちらと書いてあります。林道最高点に駐車。道を直進すると、右に小さな庚申塔、左に桐生工業高校山岳部がつけた村松峠への指導標があります。
この先です。直進しないで左に下っていきます。小倉川を渡り(徒渉ではありません。橋です。)すぐ右の踏み後を辿ると、左に赤い手すりがついた石段が見え、その上に赤い鳥居。お稲荷さんですから、鳥居は赤ですね。それだけです。石段を登っていくと野山稲荷の頂上。パチパチパチ。登頂おめでとうございます。お参りをしてお帰りください。社伝によりますと、失せもの、訴訟、学業、出生に霊験あらたかだそうです。

概念図の上の方はいらないじゃないかって。イヤ〜、気づきましたぁ、実は桐生広域新聞社の例の再発見シリーズ桐生の山に“この社の奥の院と見られる大岩塊がここから約2.5km奥に入った山中で見つかった。(中略)地元では「釈迦弥(しゃがみ)観音」と命名、岩の前には鳥居や木の階段も作られた”って書いてありましたんで、これとセットで紹介しようと思って、行ったのですが、見つかりませんでした。30年前なんですね。この記事が書かれたのが。作業道もかなり変化しているだろうし。50mくらい登ると萱野山だということで、作業道から萱野山を目指したのですが、見事に薮にはばまれました。鹿さんにあったので、道を尋ねようとしたのですが、忙しそうに駆けていってしまわれました。

薮の無い時期に、もう一度探検してご報告ということで。


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