国道50号線から県道桐生新田線(薮塚温泉に行く道)へ。最初の信号を左折します。
そのまま道なりに行くと右手に国指定重要文化財の彦部家住宅が見えてきます。
駐車場は左側。駐車OKだと思いますが、気が咎める人は彦部家住宅を見学すればよいと思います。(入場料500円)見学者用駐車場と書いてあります。
戦国時代の屋敷の構えをとどめている興味深い史跡だということです。私は見学することはないと思います。

彦部家の奥に聳えたつ?のが手臼山です。彦部家の裏手から山道は始まります。外周を回り込み、駐車場の隅に立つ道標に従いフェンス沿いに緩やかに登り、山裾にそって右にまがっていきます。笹薮を突破し、賀茂神社句碑の道から別れてきた道に出会います。ここから手臼山の登りが始まりますが、薮山愛好家が喜びそうな道です。普通の人は登りたくないような。赤テープで右折し登っていくと頂上です。石祠があり、桐生市内と栃木県を示す大雑把な展望指示の標柱がありますが、ともに薮の中です。桐生市街と栃木県・石尊山の方向が判るだけで、展望はありません。手臼山の山頂で「あ、あれが石尊山だ」と思うことに意味があるのか、ないのか。桐生市街は教えていただかなくても。

賀茂神社の前には駐車スペースがあります。彦部家住宅・賀茂神社散策道という案内板があります。案内板の前の三角コーナーです。

境内に入り境内の左、豊機社の鳥居の前を左に入ります。句碑の道散策コースです。神社の方が作られたのでしょう。里山をぐるりと一周するコースになっています。
手臼山とは大違いの広い道を散策します。
やがて賀茂山の碑が。道からそれて高みを目指す踏み跡があるので、そちらに入ります。てっぺんまで登ったと納得できたら、そこが賀茂山でしょう。元の散策道に。道が広いのでそれなりの展望があります。賀茂神社に戻る手前に手臼山への道標があります。

手臼山は彦部家の詰めの砦があったということですが、それらしいものはみあたりませんでした。賀茂神社は節分の火投げ神事で有名だそうです。

賀茂神社の駐車場から案内図の神櫃石(かわごいし)方面に向かって行くと、左手に加茂の入沢を渡る木の橋があります。橋を渡り右に向かう踏み跡を辿ると菅塩峠に出ます。

2007/2/8 手臼山〜杉ノ入山縦走
縦走というほどはなばなしいものではありません。地形図でも杉ノ入山から手臼山、賀茂山までは一塊です。杉ノ入山の項で、手臼山に行けそうですが、手臼山の薮がひどいので…と書きました。
先日このページを見て手臼山に登った方から、薮はそれほどひどくなかった。山頂の石祠もちゃんと見ることができたという連絡を頂いたので、手臼山から杉ノ入山まで歩いて見ようかと。杉ノ入山からは歩けそうでしたので、問題は手臼山の山頂周辺の笹薮でしたから。
車は福厳寺の駐車場に置かせていただきます。縦走というより周回のコースなのでスタートとゴールは同じ場所です。寺を出てすぐ右折します。駐車場と工場にはさまれた道の突き当たりに道標と彦部屋敷のフェンスがあります。道標には手臼山と書かれています。
道標に従い、彦部屋敷のフェンスにそって緩く登ります。落葉の下はジュクジュクしていて、あまりサンダルでは歩きたくない道です。手臼山の裾をまいて道は右にカーブしていきます。そこで道は二本に分れますが、どちらを歩いても賀茂神社の句碑の道から延びてくる道に出会います。どちらかというと左の道がワイルドな感じで好きです。右の道は丈の高い笹薮の道、丙丁はつけがたいでしょう。ここから道は若干刈り払いされたようで杉ノ入山を見ながら登っていくと頂上への道と頂上をまいて杉ノ入山の鞍部に出る道の分岐に至ります。右折して頂上を目指します。頂上も少しだけ散髪をしてもらったようです。倒木の脇に石祠が現れています。桐生市内と栃木県方面を示す指示板も全部姿を現わしています。樹間越しに展望もあります。
石祠の裏手にある細い幹に赤テープが巻かれています。杉ノ入山との鞍部への標です。刈り払いされた篠竹の根元が残っていて注意は要しますが、立派な踏み跡が延びています。雑木の中を下ると、右が杉林、左が雑木。その間を踏み跡が続いています。所々には赤テープもあり、しっかりと山歩きやお散歩の対象になっているのでしょうか。
杉林と別れ雑木の中少しの急登で、杉ノ入山の山頂です。四等三角点と楚巒山楽会が設置した山名標が迎えてくれます。
杉ノ入山からは三十三観音の石碑を辿って下って行きます。杉林を右手に見て下って行くのですが、笹薮に突入します。笹薮の中でも石碑を見落とさないように歩いて行くと十八曲がりへの下降点で尾根から分れて竹林の道を福厳寺へと下れます。

2009/2/12 杉の入山から福厳寺への道が荒れてしまいました。どなたでも歩ける良い道だったのですが、残念ながら篤志家向きの道になりそうです。歩く人が増えるとまだ良い道に戻る可能性はあります。下左の写真は手臼山山頂にある栃木県を示す方角表示板。栃木県の方が手臼山に登って望郷の念にかられて栃木県方面を眺めるのでしょうか。中は姿を現わした祠、右はすっかり篠に覆われた福厳寺への道です。

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