赤城五輪尾根シリーズ第4弾です。概念図は野坂峠の全くの使い回しです。五輪尾根のピークを一つずつ紹介しようと思っていたのですが、陣笠山と薬師岳の間には道がありません。薬師岳のピークから大沼の方面に踏み跡があるのですが、それを使ってもピークを二つ跨ぐことになってしまいます。どこかで道を一本調達しなくてはいけません。

野坂峠から薬師岳に向かうと薬師岳の手前のピークに、薬師岳と書かれたプレートと薬師如来の石碑があります。(足柄山野坂峠の項をご覧ください。)このピークが本当の薬師岳なのでしょうか。但し石碑はそれほど古いものではありません。昭和32年と刻まれています。あらら、結構古いのかな。このピークも薬師岳のピークも展望はあまり良くありません。
薬師岳のピークには赤城大明神の梵天が備えてありました。道標がなければ薬師岳とはわかりません。あまりピークらしくないピークです。
薬師岳を下ってすぐから、陣笠山の先まで、荒山の右に富士山が姿を表わしていました。富士山が見えると何か得した気分になります。
陣笠山は眺めの良いピークですが、まとまりのない、緊張感の感じられないピークです。位置的にも単なる通過点になってしまうので、陣笠山だけを目指せる登路を探さなくてはいけないようです。
陣笠山からやや急な岩混じりの道を下ると厚生団地への下降点の道標に出会います。厚生団地からの3本の道のうち唯一の岩混じりの尾根道です。他の2本と比べて展望は今一ですが、登っても下っても変化があって面白い道です。厚生団地の一番奥に、(峠道以外で)唯一この道だけは道標があります。

北面道路から下っていき、沼田市の市域に入ってすぐ右の高台に五輪塔があります。徒歩でこの峠を越えていた頃、悪天候による遭難者の供養のために五輪塔が建てられ、峠を五輪峠と呼ぶようになったそうです。北面道路の工事で失われてしまったので、平成14年に砂川の方が改めて建立されたようです。ありがたいことです。山道の安全と交通の安全を願われて建立したと書かれています。以前の五輪塔がどこかに移されているのならぜひ対面したいものです。

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