犬も歩けば何とやらといいますが、山も歩いてみるものです。赤城山花と渓谷の赤城南麓の概念図に“小丸山”という山名が書かれていました。荒山から降りてくる尾根上のピークです。小丸山を目指したのですが、太子沢を挟んだ隣の尾根にも明瞭な踏み跡が刻まれています。つい登ってしまいました。湯の沢にかかる「ふれあいのはし」から正面に見える立派な山です。地元の方に尋ねたところ名前がないということなので、仮に“湯の沢山”としました。

スタートは赤城温泉です。ふれあいのはしの上に広い駐車場があります。鉄製の階段を下り鉄製の吊り橋を渡ります。変な名前。ふれあいの道だから?沢の眺めはそれほどでもありません。植林帯の中のふれあいの道特有の擬木の階段。あまり気分は良くありません。土が流れて擬木だけの所もあり、歩き難い。階段を登りきると、道は湯の沢山から降りてくる尾根の鞍部に向かって緩く登ってゆきます。ここら辺は気持ち良く歩けます。尾根を回り込むと道標があり、太子沢の流れに向かって道は下ってゆきます。
尾根を下る方向にも踏み跡があります。太子沢と湯の沢の合流地点まで尾根は続いています。
雑木の明るい尾根には境界標が打ち込まれています。綺麗な踏み跡を辿り、何本か倒木を跨いで、ゆるゆると登ってゆきます。尾根道ですから風が吹き抜けてゆきます。展望はありません。湯の沢山の先は密薮です。踏み跡もここまでです。葉の落ちた時期なら、先にすすめるかも知れませんが、大胡赤城線にぶつかるだけです。ここまでなら、気持ちの良いお散歩道です。

お知らせです。楚巒山楽会の会長が、いつの頃からか俳人になってしまい、楚巒山楽会の公式ホームページに毎月「里山歳時記」を掲載しています。丸1年が過ぎて、2年目に突入しています。
先日、花柄山をご案内した際に崇禅寺の投句箱が目にとまり、早速投句していました。この度、春の部に掲載されました。拍手。俳句をひねりながらの山歩き、これからも続きそうです。

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