みょうじんやま。足利市の南部、渡良瀬川の右岸地域には山体に古墳を作られてしまった山が幾つか存在します。何度かこのHPで紹介する基準を書いていますが、もともとあった山が不幸にも古墳を作られ、ナントカ山古墳と称されているもの、それは山です。お城もそうです。カントカ山城跡と称されても、それは山です。
はからずも、この概念図に書き込まれた三座の山は古墳として知られている山々ですが、どうして、どうして、歩いてみると立派な山たちです。

で、明神山。桐生岩舟線を進み、足利の通二丁目交差点を右折、中橋をわたります。足利千代田線を進み、朝倉町三丁目交差点をまた右折、左に見える小高い盛り上がりが明神山です。眼鏡屋さんと花やさんの間の道を入り、四所(ししょ)神社の前辺りに駐車。四所神社は出雲大社の祭神である大己貴命(おおなむちのみこと)など四祭神が一つの社殿に祭られています。四柱の神は横並びで、主神と脇神の区別はないようです。
社殿にお参りした後、明神山に向かいます。社殿の右、左どちらからも登れますが、左からがお勧め。すぐに岩場に突き当たり、登っていくと、三柱の神様が鎮座しています。中央の大きな岩には男體山大権現の文字が。その脇には太郎山、瀧尾山の文字が刻まれています。残念ながら他の二柱は何の神様かわかりません。
岩場を右に進むと、神社の右から登ってくる尾根道に合流します。右からの道にも途中に石祠があるのですが、こちらも何の神様かわかりませんでした。参道の石段を登ってすぐ右にある石祠には八坂神社と標柱が立っているのに。こちらにも表札を掲げておいていただきたいものです。
広い尾根道は、風通しもよく、足利環状線のすぐ脇の小山にいることを忘れさせてくれます。ちょっとした山に登っているような気になり、頂上へ。ほとんど展望はありません。踏み跡のようなものが幾つか散見しますが、古墳探しの方たちのものでしょう。歩いてうれしいものはありませんでした。環状線沿いに、明神山古墳の案内板があったので、環状線側への下山路があって然るべきだと思い探したのですが、薮に覆われているようです。男體山神社があるのは、さすがに栃木県の山だと思いました。

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