べんてんやま。桐生市に住んでいなかった時が長かったので、渡良瀬川の南側に国道50号線ができたことや桐生西高校が開校したことなど全く知らずにいました。ま、住んでいても卒業した中学がなくなることも知らなかったのですが。
というわけで、初めて桐生西高校の脇の道を通り、初めて桐生工業団地なるものの中を通過した折、丘の麓に様子のよい神社を見かけました。
立ち寄ってみると赤城神社で、割と新し目の来歴でしたが、佇まいはただ事ではありません。神社の前にはこれも様子の良い遊歩道のようなものが丘を登っています。誘われるように歩いてゆくと杉木立が並木のようでもあり、道も掃き清められているようでもあり、先に見える明るい場所まで歩いてしまいました。

桐生市地名考を繙くと蕪町(かぶっちょ)村の中に辨天山の地名が見つかりました。“辨財天を祀っている台地。宿(しゅく)の南側。前山の東側。”とあります。前山はというと、“宿の前(南側)にある段丘。明治9年地租改正の時、辨天山・土手下を併せて前山とした区域。”土手下は“赤城神社を祀っている崖下(土手下)の区域。前山の西側。”感じとして、この道の辺りが辨天山で良いような気分になってきたと思います。
赤城神社の裏には古い石祠がたくさんあったので、その中に辨天さまもいらっしゃることでしょう。聊か乱暴ですが、辨天山の紹介です。

で、行き着いた先ですが、わたらせ渓谷鐵道の線路でした。辨天山、残念なことに山頂がありません。

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