はらにたのあたま。桐生山野研究会のhisiyamaさんの記事で知った山です。いつかは登ってみたい山の一つでした。ここのところ出無精(デブ症)から回復しつつある妻と山を歩くことが増えています。原仁田の頭も赤雪山から目指したのですが、どこかわかりません。とりあえず、まつだ湖を囲む赤雪山から仙人ケ岳への縦走路を進み、三角山の手前あたりで戻りました。原仁田の頭は赤雪山から三角山の間にあるはずです。
戻ってから、場所を確かめるべく、googleで検索をかけてみたのですが、ヒットしたのは7件。そのうちの2件はhisiyamaさんの記事です。他の記事でもどこが原仁田の頭かはっきりしません。
桐生山野研究会の「仙人ケ岳とその周辺の山」に“その昔松田の奥、野山林道と湯の沢林道とタカノス林道の合流付近に原仁田という集落があったといわれる。朝日沢山(仙人ケ岳)を西に東を赤雪(アケキ)山、北を原仁田の頭にはさまれた地形の所にあった桃源郷で、その地名をつけたJP(ジャンクションピーク)だ。”とあります。同じく「穴切峠から仙人ケ岳」を読むと穴切峠から尾根伝いに辿り着くピークのようです。

で、穴切峠から尾根を辿ってみました。穴切峠から南(穴切から入ったら右)に向かいます。歩き出しから、踏み跡といえるものはありません。主義として地図とコンパスを持たない私は立木に巻かれた赤、青、黄のテープと方向感覚だけが頼りです。時として方向感覚が、足下の歩きやすさに負けて往路、復路で一度ずつ支尾根に迷いこみました。少し進んだ所ですぐに気付いて事なきを得ましたが、歩くには多少の覚悟が必要です。薮があります。道はありません。
尾根上には時おりあらわれるテープの目印と班境界石以外にはほとんど人が歩いた形跡は認められませんでした。空き缶、空き瓶の類いはありました。班境界石は穴切林道からくる尾根から原仁田の頭まで続いているようです。尾根を通行するのに危険な箇所はないので、本来ならお奨めしたい場所なのですが……。山頂から少し北に下ると赤城山、袈裟丸山、皇海山などが、松の太い枝越しに望めます。脚をとめるに足るピークです。
原仁田の頭は新しくつけられた赤雪山1.3kmと書かれた立派な道標があるピークです。赤雪山から周回縦走路で登るのが君子の所業であるとしておきます。コースの概要はあえて詳らかにしません。

赤雪山から仙人ケ岳方面に向う
この尾根道も仙人ケ岳から派生する尾根に含んでもよいかも知れません。赤雪山から出発して、原仁田の頭、三角山、仙人ケ岳とつなぎ、猪子峠に下る。まつだ湖の周囲を大きく周回する尾根道です。
足利から仙人ケ岳に登るコースは猪子峠からの尾根道、岩切から生不動を経る沢の道が定番ですが、赤雪山からの縦走路も道標が整備されて、お役所のバックアップのほどがうかがえます。ボランティア団体に頼りきりの桐生とは雲泥の差。

という訳で、まつだ湖の赤雪山入口駐車場に車を駐めて、妻と原仁田の頭を目指しました。沢沿いの道は楽しいもので、小さな、小さな滝にせせらぎの滝、蛇尾の滝などの名前が付けらた植林地を飽きずに歩けます。沢の源頭からは大きくジグザグに刻まれた道で尾根に向かいます。ここら辺も桐生の山とは大違い、歩きやすい道です。桐生の山では小刻みなジグザグで、目が回りそうな所が多々あります。尾根の大きな道標から赤雪山はすぐ。展望を売り物にしていた山頂は育ってきた樹木と薮、大きな道標で市街方面が望める程度。ベンチも薮に埋もれています。
赤雪山からは東屋を通り抜け、北に向かいます。始めての道に心が踊るところですが、結構な薮を踏み跡を頼りに突き抜けます。ある程度の薮漕ぎを覚悟しての出発でしたが、薮は山頂の周辺だけで、あとは気持ちのよい尾根歩きです。
この尾根のピークに赤雪山北峰と名付けていたサイトがありましたが、何処を指すのでしょう。突き当たりの大きな道標のあるピークでは遠いかしら。赤雪山0.7kmと書かれた道標のピークからは、オッサンの山旅さんによると右に下る尾根は県道桐生田沼線に至るようです。
道標のピークから急に下って登り返すと、585mピーク。平坦な広い山頂です。このピークを原仁田の頭としているサイトがありました。
このピークから緩く下って急に登り返したところが原仁田の頭です。大きな立派な道標が立っています。赤雪山1.3kmと書かれています。北に薮をかきわけて少し進むと、若干の展望。班境界石が埋め込まれたピークです。北に伸びている尾根は穴切峠まで続いています。

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