じゅうにやま。前回、といっても、2006年の7月8日ですが、根本山の紹介を書きました。その時に十二山を巻いてしまって十二沢を下った行が以下です。“十二山神社でお参りをして、なおも気持ちのいい尾根道を進むと左に氷室山方面の道を分けます。って、まいてしまいましたねぇ。気持ちのいい道だからって、なんも考えずに歩いているとこの体たらく。当会の今年の目標は根本山ですから十二山はその時に。立派な指導標に導かれて、十二沢方面へ。……”

ということなのですが、おわかり頂けるでしょうか。十二山根本神社にある神社の沿革の碑文にも書かれている通り、“十二山根本山神社沿革 当社は大山祇命を祀る。古く山岳信仰盛んなころ修験道の霊地として開かれ、人々の深い信仰を集めてきた。明和八年(一七七一)小野清雲が小石祠を建立、寛政元年(一七八九)間口約五尺高さ六尺余の総欅造御本殿並に間口約三間奥行き二間半の木造拝殿を構社により建立、文化三年(一八〇六)小野清典が本地仏薬師如来を守る十二神将を納めて以来十二山と呼ぶ(以下略)”社地の辺りを十二山と呼んでいたということです。十二山根本山神社と離れた1143mピークが十二山とは書かれていません。根本山の項で十二山を巻いてしまったと書いたのは十二山神社から氷室山分岐までの尾根上だったら、十二山と呼ぶピークがあって(をでっち上げて)もいいかな。というココロでありました。
もう一つ読売新聞群馬支局編の『上州山歩』から、“熊鷹山山頂から北に向かい雑木とササの道を行くと氷室山に行く道を右に分け、十二山の南を巻いて、わずかで十二山根本神社跡に着く。”ね、氷室山分岐と十二山神社の間に十二山があると書いてるでしょ。
ま、そういうことですから、山名プレート付けちゃった人、外しに行きましょ。地図に書いてあるといっても、国土地理院の地図が必ずしも正しくないってのはこのサイトで何度か触れていることだし。何より地元の人が十二山はここだって碑文に書いているんだから。

で、十二山です。スペースが残り少なくなってきたので、中尾根十字路からのご案内です(初めからの予定ではありましたが)。根本山中尾根コースを辿り、中尾根十字路で右折します(このHPでは、単独で登るコース取りのできる山は多少の無理を承知で他のピークには登らないことになっています)。根本山の巻き道を淡々と進むとやがて左から降りてくる根本山からの尾根道を合わせます。すぐ先が十二山根本神社。深い山中にありながら、広々とした境内は風が抜け、大きな木に囲まれて気分のよい場所です。参拝を済ませ境内を抜けると、すぐに左に尾根に向かう踏み跡が別れます。このコースほとんどのピークに巻き道のある不思議なコースで、その時の気分でどちらかを選びますが、ここは必ず尾根道を。ここから氷室山分岐の間に十二山があります。巻き道には丁石があり、それを見逃すのは断腸の思いですが。実は、十二山にでっち上げるピークの候補は決まっているのですが、なにせ山の師hisiyamaさんやら桐生みどりさんの目を盗んでの作業ですから、なかなか。尾根を下ると、氷室山の分岐。なんとここに十二山を示す道標が。これもいかんですね。ここから尾根を辿ると石祠があり、1143mピークに至ります。熊鷹山方面に向かい、十二沢コースを下ると、ほら、十二山にしか登っていません。

そんな山歩きをするわけもなく、今回も楚巒山楽会会長を迎えての月例山行で、中尾根コースから根本山、十二山予定地、熊鷹山に登り、だらだらと林道を下りました。根本山の山頂が様変わりしていたので、以前の山頂の写真と一緒に掲載します。熊鷹山しか登らない熊鷹山の紹介は項を改めて。

inserted by FC2 system