かんのんやま。桐生市内には観音山と呼ばれる山が複数存在しますが、単に観音山というと菱町のこの山を指します。富士山型の美しい形は遠くからでも目につき、菱町のシンボルとなっています。
観音山へは泉龍院の駐車場から一色山を経て、文昌寺から下菱雷電山を経て、普門寺からガッチン山を経てと幾つかの登山コースがあります。それらのコースはガイドブックや他の山関係のサイトで紹介尽されている感がありますので、ここでは触れません。

金葛生活環境保全林。できてしまったものは精々使わないと。観音山にも金葛生活環境保全林から登ってください。これから紹介するコースは市道沿いに入口の表示がありません。配水施設からの道ははじめから気持ちの良い尾根道です。登りにとると、観音山を右に見ながら、下りにとると正面に吾妻山を見ながらの歩きやすい道です。

さて、入口です。桐生工業工高の野球グラウンドの北側、岩壁に沿って急に登って行く舗装道を入ります。道なりなのですが、すぐにヘアピンカーブになります。舗装道の突き当たりが配水施設。手前に駐車が可能ですが、ここに駐車すると、あとの行動の自由が失われます。金葛入口から入って駐車しておくと良いと思います。配水施設の脇には金葛生活環境保全林の案内板があります。尾根を進み最初の分岐で下って行きます。尾根を回りこむとちゃちな木橋。橋をわたり遊歩道を何度か折り返し、緩く登って行くと観音山山頂。桐生市基準点No.87。標高307.75m。山頂手前で、前仙人ケ岳と仙人ケ岳の大きな展望があります。山頂からは吾妻〜鳴神のスカイライン。山頂は刈り払われて明るくなったようです。一色山まで進み尾根を下ると出発点のちゃちな木橋。軽く歩ける周回コースです。この入口はわかりにくいことこのうえないので、歩く人が少なく、歩道は既に元の踏み跡に近くなっています。

もう一つ入口。ここは良い子は通ってはいけません。私有地として完全に閉鎖されています。とはいってもほんの数歩で突っ切れるので、ご近所の方はかまわず通っているようです。伊豆田遺跡の標柱のたった細い道を進みます。すぐにこの先行き止まりの黄色の看板。かまわず進むと私有地につき立入禁止の看板。鎖で道は塞がれています。すぐ先に金葛生活環境保全林の歩道が見えています。さて、あなたは。出口にも立入禁止の看板があり、もっと厳重な鎖。こんな所を通るのは心が痛むという方、すぐ下の沢を渡渉して、対岸の踏み跡を行くと、薮に入ります。少し進むと歩道が見えます。歩道の下に徒渉点も見えます。沢をわたると左に厳重な鎖。私有地を巻きました。右にはちゃちな木橋。観音山に向かえます。突っ切っても、まいても、アプローチとしては乱暴そのものです。
こんなことしてまで、といわれる方。配水施設からなら何の問題もありません。
金葛入口の先の駐車場からも尾根を幾つか跨ぐと出発点のちゃちな木橋に。伊豆田遺跡の標柱からの道は分別をどこかに置き忘れてきた方限定かも知れません。

下の写真、二段目の左、私道ではなく、市道です。

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