かつやま。登りたかった山の一つです。山名の由緒もはっきりしている立派な?山?です。養明山の隣の山で、養明山に行ったときに(流石に登ったとはいわない)尾根通しにすぐ登れると思っていたのですが、薮と他所のお家に阻まれ勝山には行けませんでした。養明山からおりてしまうと、どこが勝山か見当がつきませんでした。

桐生市史に“川内村大字高津戸東南端字勝山にあり。丘脚は養明山に接す。山名は天正六年九月里見随見兄弟養明の砦を夜討ちし勝利を得てこれに引上げたるによりて名けられたりと傳へらる。”とあります。
養明山はというと“川内村大字須永の西南端渡良瀬川に臨み西方勝山に接し、園圃中に峙立する小丘なり。山骨は古生層岩より成り、頂部に養明の砦址、東腹に永明寺あり。”とかかれています。接しているというより、山として一つの塊です。
桐生市史では、勝山は経塚山脈の山とされています。が、地形図を見ると岩久保山からの尾根の末端のようです。で、養明山とともに「やまの町 桐生」では桐生のその他の地域の山として紹介します。

小倉峠を越え、渡良瀬川ぞいの道に入るとわかりやすいのですが、現在工事中です。駒形大間々線を進み川内南小の信号を過ぎると右に薬師堂があります。駐車地は薬師堂の手前を右にはいる三島神社方面に向う道の路肩が良いでしょう。永明寺の駐車場なら安心です。
薬師堂を過ぎ、大きな石灯籠の向かいの細い道を下ると渡良瀬川ぞいの道に出ます。勝山の登り口はコンクリートの崩壊止めフェンスにつけられた階段です。道沿いに階段は二ケ所ありますが、桐生よりの階段を使いました。
階段を登ると竹混じりのこ薮です。頂上まではわずかなので、歩きやすいところを選んで登ります。標高140mの山頂も薮です。隣の養明山(標高169m)も薮に隠れて見えません。独立峰に登った気分。
驚いたことに、頂上からほんの少し(ホントに気持ちです。頂上の続きといってもいいくらい)さがった場所に神社がありました。メインになるのは新しい石祠のようです。ちゃんとお祀りされています。コンコン様がのせられているので、お稲荷様でしょうか。隣には雪覆いのようなものがかけられた石のご神体、その隣には古びた石祠が四基。一対の石灯籠もあり立派な階段も付けられています。
こちらから登れば薮を漕がなくてもすみそうですが、他所のお家の庭先を通らなければいけないようです。

ここに勝山があるような気が、ず〜っと、ず〜っとしていたのですが、登り倦ねていました。養明山との境目がわからなくて(新興住宅地になっていますので)、もしかして勝山は住宅地の下に消えてしまったのかとも思っていたのですが、鞍部が発見できました。鞍部さえあれば、二山は別の山です。

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