きおとし/やまがみやま。足利市の大沼田(おんた)町を囲む尾根上の山です。大小山には、現在妙義山と呼ばれている山頂がまだ大小山だった頃、佐野市側から登りました。その頃は大小の文字はなかったような。現在の大小山は天狗岩の頭かなんかだったような。
越床峠は大小山と大坊山、鳩ノ峯を繋ぐ峠です。越床峠から鳩ノ峯は山神山の項で紹介しています。この項では越床峠から山神山を経て妙義山の手前、木落しまで紹介します。

桐生岩舟線を進み、山戸橋を渡り山川長林寺の先、八椚(やつくぬぎ)の信号を左折。山に向かって進むと、足利の森県立足利病院の先で道は尽きます。道が尽きたところが越床峠への登山道のはじまりです。駐車はこの辺り。沢沿いの広い道を進み、沢から離れる辺りで道は狭まり、良く整備された道で越床峠まで。峠の直前には馬頭観音の石碑が。峠にはハイキングコースの道標と上が欠けた石の道標があります。石には紋服を着用したような人物が大坊山方面を指さした線画と道の文字が刻まれています。大山祇神社参道とでも刻まれていたのでしょうか。峠で左に進むと大坊山、直進すると旧国道293号線、山神山/木落しは右の尾根を進みます。
やや急登ですが、岩混じりの快適な尾根道です。登り着いた山神山は双耳峰なので、こちらを北峰、次のピークを南峰としておきます。どちらのピークも360度、遮るもののない大展望の山です。南峰を下ると中腹に山神宮の石祠がありましたので、山神山としました。
山神山から辿る尾根には、行く手を遮るような大きな露岩が現れ、ミニサイズのアルプスを歩くよう。前後左右の展望には素晴らしいものがあります。大小山を示す道標のあるピークが286.9mピーク、まだ名はありません。下って登ると木落し(ケオトシ)。山百合学園への尾根を派生させています。好展望の山です。ここからは妙義山の山頂や、これから辿る尾根筋が間近に見てとれ、人の多さにうんざりする人は決断のしどころです。
木落しの由来は、この山頂から木を落したから。妙義山の山頂であった、この山域の生き字引に教えていただきました。桐生の吾妻山に屯している人も何回登ったとか自慢ばかりしていないで、このくらいのこと教えてくれると良いのですが。

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