桐生城とも呼ばれる柄杓山城には遊歩道以外にも楽しく歩ける山道が幾つもあります。公共交通機関(おりひめバスしかありませんが)をご利用の場合は、舗装された城山林道を歩かずに日枝神社や二の丸尾根、三の丸尾根から登られることをお勧めします。

城山駐車場に設置された案内板には北曲輪の記載があります。新しく設置された案内図にも細い線で書かれているのですが、今まで見過ごしていました。先日(2008年4月27日)、極楽とんぼさんの追悼山行の際、城山駐車場にストックを忘れてきた方がいたので、回収がてら道を探してみました。果たして北曲輪への道があるのかどうか。

城山駐車場から城山に向かうことはあまりないのですが、三の丸下の峠状の場所の雰囲気は好きです。実際、尾根を跨いで西方寺方面の道、右に尾根を辿ると岡平沢の頭、左に行くと城山と尾根を越える峠道になっています。
城山方面に向かい朽ちた三の丸跡と書かれた説明板の先の堀切の右に細い踏み跡がありました。最初だけ薮ですが、すぐに尾根の上に踏み跡が続き、辿って行くと堀切、それを越えて下って行くと大きな堀切、その先にも尾根は続いていますが、下り切ったところで沢にぶつかるはずです。探索をやめて往路を戻りました。(その位の分別は持ち合わせていますので)桐生市のハイキングガイドや新しい案内板には北曲輪は二の丸から三の丸を結ぶ道として書かれていますが、この尾根道しか見つかりませんでした。尾根の末端はどうなっているかという素朴な疑問が残ってしまいましたが、どなたか。

4月20日、4月27日と二度にわたり重い荷物を担ぎ上げました。二度めは慰霊碑の支柱と台にする花崗岩の塊、総重量にして6kg。
ご参加者が健脚揃いだったので、お待たせしてしまいました。すみません。オッサンさんご一行は、名久木の愛宕山から現地まで、極楽とんぼさんの歩けなかったコースを辿ってくださいました。あにねこさんは金沢峠から入山して散会後は吾妻山まで縦走されるということでした。(翌日は梅田ダム近くの高戸山に行かれたようで。お元気な)桐生に不案内のくたびれ爺ィさんのみ告知に掲載した城山駐車場からの道で来てくださいました。
類型的な式次第に則った進行は元から考えてもいませんでしたので、集合時点から不手際がありましたが、山仲間が集まって、山の話をして死を悼むという形はとれたように思います。なかなか良い雰囲気でした(自画自賛かも)。お舅さんと極楽とんぼさんの間、極楽とんぼさんと娘さんとの関係、お二人のご挨拶で、いい間柄だったというのが伝わってきて、少しくるものがありました。

このホームページで紹介したコースの先を歩いての遭難死ということで、自分の力不足かとも思い、忸怩たるものもあるのですが、これで少し。桐生の山を愛した極楽とんぼ。やすらかに。

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