なかやま。「三重村足利市合併50周年記念誌」に五十部(よべ)町の浄林寺は中山の東の麓にあるという記述を見つけました。してみると、浄林寺の西側にある山は中山ということになります。浄林寺には、渡辺華山を匿ったからくり屋敷(離れ)が現存しているという(続々足利の伝説 第十八話)ので、拝観してみたいものです。
以前、浄林寺の奥から薮をついて尾根に出て、愛宕山に登ったので、尾根筋に踏み跡のあるのは知っていました。落葉期だったので、ちょっと惹かれたのですが、その時は愛宕山が目標で、南に進みました。北にも山があるとわかっていたら。

で、盛夏、草木も一番の盛りに中山をめざしました。県道坂西桐生線が足利市道三重小俣線に変わり、桐生岩舟線に合流する手前で、大岩方面に向い三重公民館に駐車します。北側のこんもりした丘が愛宕山、中山はその先です。三重小俣線を桐生方面に少し戻りT字路で右折、進んで行くと愛宕神社の鳥居、鳥居を潜り、やや巾広の石段を登ります。石段が尽きると岩混じりの山道らしい道になります。右にベンチ。三重公民館に駐車した愛車が見えます。
ベンチからわずかで(鳥居からもたいしたことはありませんが)、愛宕神社のある山頂です。左に石祠。社殿の脇を通り、尾根上の踏み跡を下ります。一応は尾根道なので、結構風が通ります。
下りついた鞍部は、それなりの雰囲気を持っています。腰をおろす気にはなれませんが。鞍部から先は密薮です。かなりの倒木もあります。踏み跡といえるほどのものではありませんが、尾根の左寄りに歩けるスペースがあります。正面突破して、倒木を跨いだり潜ったりしても、さしたることはありません。鞍部からゆるく登るとやや開けた中山の山頂に至ります。展望はほとんどありません。
愛宕山の山頂は足利市の一万分の一地図によると80.7m、中山はそれよりやや低いようです。山頂から北に進んで、完全縦走を果したかったのですが、暑い最中にやることではありません。以前辿った浄林寺への道を確かめることもなく、往路を戻りました。

中山は足利百名山に選定されています。

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