なべあしやま。あるいは座間山でも。鍋足から座間峠へ至る峠の通路(かよいじ)はとっても素敵な道で、ぜひ、ぜひ多くの皆さんに歩いて欲しい道なのですが、峠を越えて神戸まで歩くのはきついし、かといって岳山や鍋足沢の頭に向かうには踏み跡に怪しい箇所があるし、入り組んだ尾根で迷いかねません。
座間峠みち+αとして、鍋足山がお勧めです。座間峠からとりあえず目指してみる岳山と同様の、もっさりとした山ですが、こちらには桐生市の基準点が設置されています。山頂も狭く展望もありませんが、私は嫌いな山ではありません。

座間峠から鳴神山方面に向かいます。
平成11年度版の桐生ハイキングガイドマップで“北部山岳縦走路”として紹介されているコースの(ほんの)一部です。惹句は“根本山から三境山、残馬山・座間峠をへて鳴神山へ続く縦走路はやぶや岩場のアップダウンと地図と踏跡をたどりながら歩く登山の知識と経験を必要とする上級者向きのコースで、消えがちな踏跡を歩きます。”とあります。
なかなかそそられるコースです(ほんの一部ですが)。北部山岳登山コース入山時の注意点として5点挙げられていますが、その内の、
◆狩猟期の鉄砲撃ちに注意。(鳴物必携、大声を出す)は心に留めておかれることを。
気持ちの明るくなる雑木の尾根をたどっていくと、若干尾根が細くなり岩が露出している場所を下って、登る箇所があります。ちょっとだけスリリングです。流石上級コース。枝越しですが、袈裟丸山や日光方面の展望もあり、楽しい尾根道です。くれぐれも通ってきた道を忘れないように。
登り詰めたところが鍋足山。鍋足の集落の上なので、鍋足山としましたが、座間峠のすぐ上なので、座間山でも良いのですが。桐生市の基準点を確認したら、良い子は来た道を戻ることをお勧めします。鍋足沢の頭や鳴神山はまだ先なので。

と、あまり元気のない紹介記事でしたが、このホームページは桐生の山を一つ一つ紹介しようとしているページなので、登山口となる山の紹介が主体となり、その先、いわゆる山行記としての記述が少なくなっています。
この概念図では、座間峠から神戸、座間峠から残馬山方面(岳山)まで破線は太くなっています。鍋足山から鳴神山方面は細い破線です。凡例は作っていないのですが、細い破線は未踏査または紹介していない道、あるいは道のないコースを表わしています。鍋足山から先を歩かれる方は十分ご注意ください。
亡くなった極楽トンボさんからのメールで「やまの町 桐生」の細い点線の部分を歩きたいと(実際彼は歩かれていましたが)、ありましたので、あえて。

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