虫は嫌い。ふじやま。ぐんま昆虫の森なる、戯けた県営の施設に囲い込まれてしまい、登るには木戸銭を払うことが必要です。莫大な税金を“里山の復元と整備”をするために費やし、維持管理の為に投げ入れることをつづけています。剰え、大人が囲いの中に入ろうとすると一金四百円也を徴収します。これって税金の二重取りじゃ。『苛政猛於虎』孔子様のお言葉をひくまでもなく、こんなものが作られなければ、二等三角点の山にいつでも登ることができたのに。虫は嫌いだ。

整備が必要な里山は群馬県内ありとあらゆる所に存在しています。税金を使ってものの役にたたない遊歩道や東屋を作る変わりに、下草を刈り、間伐や木々の枝打ちをするだけで里山は蘇ります。虫が嫌いではなかった幼い頃には、歩いてすぐそこの里山に出かけて虫捕りなどをしました。この大仰な施設のコンセプトは「身近な自然(里山)の中で生きものを見つけ、その体験を通して生命の大切さに気づき、豊かな感性を育むための役割を果たす。」だそうです。
わざわざ交通機関や車を利用してここまで行かなくても群馬県には里山は腐る程あります。手入れされなくて腐っている里山があちらにもこちらにもあります。
あたしなんざ、自慢じゃありませんが、炎天下、虫の方から見つけられて往生しています。

で、年に一度の群馬県民の日10月28日には税金が注ぎ込まれ続けている施設に、なんと無料で入れます。わたくし、虫は見るのも嫌ですから、駐車場に車を置き、只管ピークをめざしました。里山にこんな広い道があったとは。山頂はひっそりしていましたが、往時の面影はなく、不二山の名前のもととなった浅間様の祠がぽつんと残されていました。

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