しりなしやま。尻無山城があったり、円墳があったりと来歴は賑々しい山ですが、山頂に至る道はありません。隣の仏坂の方は公園としてすっかり整備され、頂部にはベンチ、テーブルがおかれ、直下に浅間金刀比羅神社が祀られています。国道293号線の千歳橋の畔には石尊山と刻まれた石灯籠があり、ここからの道が浅間神社の参道となっていたようです。南にある助戸山脈の余脈ともいえそうですが、どうでしょう。

足利市の斎場に駐車させて頂き、とりあえず川に向かいます。袋川畔の公園は桜の名所になっています。車の通れない尻無橋を過ぎ、川と山の間の道を千歳橋まで。千歳橋の石尊山と書かれた石灯籠の後ろの坂を登ります。一見よそのお宅の中のような道ですが、奥の階段を登るとすぐにベンチとテーブルのある仏坂のピーク、その先に浅間金刀比羅神社が鎮座しています。
鳥居の先の案内板にこの神社が仏坂のピークにあると書かれています。見慣れない北郷観光協会の文字、奥の院街道とも書かれています。ネットで調べてみると、足利氏跡の鑁阿寺(ばんなじ)と足利氏の先祖の眠る樺崎寺を結んだ参道が「奥の院街道」と呼ばれていて、助戸新山町から樺崎町の3329mの間に21基の案内板が北郷観光協会によって設置されているそうです。尻無橋の畔でも見かけたような気がしますが、写真を撮ってなかったので、なんとも。案内板の地点から切り通された道が下っています。尻無山の方向は薮の中です。良い子の選択は仏坂を下ってお家に帰ることでしょう。

尻無山へは、斎場の公園で遊ぶ本当の良い子たちが踏み跡をつけてくれていました。公園の隅から尾根に出ます。尾根を外さないように薮を突破していくと刈り払われた場所に出ます。右奥には神社の屋根、袋川公園のトイレの上あたりです。円墳があるそうなので、踏んできた盛り上がりが円墳で、その内のどれかが尻無山の山頂でしょう。

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