琴平山(ことひらさん 栃木県栃木市/340m)  

代表幹事


金刀比羅様は水上交通の神様だという。それなら水辺にあれば良さそうなものを、わざわざ山の上にお祀りしてある。神が降臨するのは山頂だからということなのか。全体に山頂に石祠なり、社なりをおいて、訪れるものたちの信仰心を試しているのか。神様に会うためにはそれなりの苦労がいるということなのだろうか。
栃木市の琴平山も参道を辿り、最後に急な石段を登ると社殿につく。この急な石段は四国の本家のこんぴら様のものをなぞったのだろうか。ヒマラヤにクンビ−ラという高峰があり、ネパールの人々は水の神様の山として崇めている。日本の金比羅様の本当の本家かも知れない。
金比羅様の御祭神が、大物主命、崇神天皇(すじん・第10代)とされたのは明治になってからで、それまでは、神仏混交で金比羅大権現として、水上交通、雨乞い、五穀豊穣に霊験灼かな神様として里の人々の信仰が篤かったようだ。

琴平山は葛生町の山だとばかり思っていて、やまの町 桐生の「足利・佐野の山」に入れようとしていたのだが、概念図を作成したら栃木市の山であることがわかったので、楚巒山楽会の山の紀行とした。もともと紹介する予定はなく、やまの町 桐生の三境山の項で井上昌子のラクガキに触れた。琴平山でも見かけたので、書いてみようとしたに過ぎない。

  

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