たかのすやま。菅塩峠の南に同名の山がありますが、それとは別の山です。

神籠石が見つかりません。桐生市広沢出身のISさんから2008年の1月に加茂の入沢辺りで育ったお父上と川越石(カンゴイシといっていたそうです。)を見に行ってきた時の写真を頂いて探しにいきました。発見できませんでした。
賀茂神社のご神官に地図を書いて頂き、勇躍発見を目指しましたが、徒労に終りました。菅塩峠から西の入までの尾根という尾根、沢という沢、谷という谷を虱を潰すように歩き回りましたが、神籠石発見の栄に浴することは叶いませんでした。
2007年3月には「岩石祭祀学提唱地」というサイトの管理人をしているMURYさんも当会の『ヘロコヤシキ』の項をみて神籠石をみつけて『賀茂神社と神籠石』をアップされているのですが。
どなたか、道標、看板を建ててきて下さい。

そんな神籠石探索行の副産物といいますか、この谷筋にもなかったと、とある尾根に上がり、とりあえず手近なピークに登ってみました。ヘロコヤシキの愛宕山、手臼山、杉の入山が良く見えます。もしかしたらこの山が桐生タイムス紙『桐生の山を名前で呼んでみませんか』に名前のあった鷹ノ巣山標高187mではないだろうかと。
桐生図書館発行の「桐生市地名考」下広沢村に“鷹ノ巣 荻ノ久保の南側の山で、タカが飛び立つ時の気流等を考えて巣を作る山、鷹ノ巣山の略。”とあります。この辺りには、野毛山、殿山、立岩山などの山名が残っています。『洞ケ入』という字もあり、「桐生市地名考」では菅塩村へ行く峠道の通っている沢という説明がされています。このピークが鷹ノ巣山に比定されれば、芋づる式に同定できそうな。

鷹ノ巣山へは、菅塩峠から籾山峠に向かい、桐生倶楽部歩く会の道標がある日向山への分岐のあるピークを過ぎ、下ってゆきます。右手の立木にあるオレンジ色のテープに導かれ、支尾根に入ります。テープを辿り、鞍部から登り返すと、疎林の中の落ち着けるピークに至ります。ピークから北側の明瞭な尾根道を下ってゆくと、賀茂神社からの作業道に出合います。尾根道には所々テープも巻かれていますが、道自体がはっきりしています。
賀茂神社からこの尾根の末端までは一本道です。

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