10年以上も前ですが、最初に登った時からこのピークが中尾根と呼ばれていることに違和感を感じていました。すみません。最初は雨降山の話ではありません。中尾根基準点のことです。中尾根のピークと呼ぶことは問題ありません。三等三角点のある290.5mの山を中尾根と呼んでしまうのは、如何なものかと。点名の一色山で呼べばいいのではないかと。ピークにある看板には中尾根基準点と書いてあります。このピークが中尾根とは書いてありません。楚巒山楽会では一色山と呼ぶことにします。黒川をはさんだ向こう側の尾根に四等三角点の一色がありますが、そちらは小友沢の頭です。

一色山に関しては別の項で書きます。この地域何度も紹介していますので、ここでは一色山からのスタートとします。青銅製の寝釈迦のいる一色山から北に向かうと右側が開けて、赤萩山、姥穴山から鳶山の稜線が見えます。薄い踏み跡を下っていくと藤四郎ケ入に下るのでしょうか。

雨降山(あふりやま)は前仙人ケ岳の項で触れているのですが、新しい道ができて、単独で登っても面白い山なので項を改めて書きました。

遊歩道を下っていくと鞍部に右黒川ダム方面を示す道標があります。ここからの下りはお勧めのコースです。
出来た当初は平にならされた歩きにくいことこの上の無い遊歩道でしたが、自然は凄いですね。道の両側から草がはえだし、倒木も幾つか散見されるようになり、山道らしい雰囲気が出てきました。一直線に登り下りしているので、下る時の歩きにくさは残っていますが、山道としては及第点がつけらるものになってきました。これって、わざわざお金をかけて作らなくても良かったんじゃ…。
落ち葉に覆われた遊歩道を下る時は、手摺を使ってやって下さい。掴まり易いものではありませんが、せっかくお金をかけて付けたのですから、安全確保のためにも、ぜひ。
ほとんど使われた形跡のない東屋の手前の293.9mピークから、黒川側に下る新しい道が作られていました。ここは曲坂峠(まかっさか)といって天神町と菱町を結ぶ峠道だったそうです(hisiyamaさんより)。まだ工事中ですが、作りは同じ仕様です。完成の暁には、きっと歩きにくい道になることと思います。今の所は下が軟らかくて歩き易い道です。下っていくと西の入林道にでて、東西橋までわずかです。この道は作業道だそうです。お金の出所が違うのでしょうか。同じ仕様の道で、遊歩道と作業道です。どちらも税金で作られているのだから、分けなくてもいいのに。
雨降山までいってこの作業道を下るとけっこうな山歩きになります。
東屋のピークから広場への下りも、遊歩道が造成されていました。観音山から雨降山までの尾根道は全て遊歩道に変わり果てました。
変わり果てたといったら、雨降山の山頂も遊歩道と一緒に刈りはらいされて踏み固められて、柵がつけられてなんだか訳の判らないものになっていたのですが、ここでも自然が勝利しつつあります。うまくすれば萱戸の原になりそうな感じです。

うれしいことに、3組の登山者にあいました。雨降山を往復するだけでなく、さまざまな下山路を辿って、この山域を楽しんでいただいていると良いのですが、終点はどこ?終点には何がある?と尋ねられました。道の整備はもういらないので、早くコース案内板を設置してくれれば良いのですが。

この遊歩道、発注者は歩いたことがあるのでしょうか。抑、発注者は山歩きをしたことがあるのでしょうか。生活環境保全林整備事業だということですが、どこに生活環境があるの、あにを保全してるの。整備ってあにさ。道をつけるのに伐採された木々が無造作に谷に捨てられているのを見て思いました。

2007/5/9 ついに、ついに、コースの案内板が設置されました。ということは完成ですかね。まだ歩いていませんが、滝やら大きな岩やらがあるようです。
一カ所だけ立てられた案内板は、とても発見しにくい場所です。西の入林道の曲坂の登り口です。概念図の上の赤い点線です。人通りがあるところではありません。何カ所も入口があるのだから、全てに立ててくれるといいのに。中の写真は遊歩道です。右の写真、わかりにくいかと思いますが、体より大きな荷物を担いで山を歩く代表幹事の勇姿です。

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